プロローグ 2


父の都合で中学校を引っ越す事になった。
その時はラッキーだと思った。
その反面どうして今更、なんて思いながら引っ越す準備をしていた。どうせなら、一年前がよかった。そう思いながら私は荷物を入れていた。
友達という友達もいなくて、学校でも嫌な思いを何度も何度も繰り返ししてきた。
その時の私はこう決めていた。
「もう、友達は作らない」

あの日、あなたに会うまでは

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