【act.01】
「叔母さん、着替え持って来た…よ?ってごめん、お客さんいたんだね。後でまた来るね!すみません、失礼します。」
病室のをドアを静かに閉める。
叔母さんが仕事中に倒れたって連絡が来て、入院してから早1年が経つ。
良くなってはいるようだけど、元々そんなに体が強い人じゃなかったからなかなか退院の許可は降りない。
時間潰しのために病院内のカフェテリアに来た。
『なまえちゃん、今日もお見舞いかい?』
「うん。着替え持って来たの!」
着替えを持って来たり、お菓子を持って来たり、ちょこちょこ来てるうちに、看護師さんや先生の他に、カフェテリアのおばちゃんともすっかり顔見知りになってしまった。
もう少しで大学も卒業で、就職先にどう?なんて言われている。
生憎まだ就職先は決まっていないから有難い話ではある。
それに病院に就職すればちょくちょく叔母さんの顔も見に行けるから。
でもその話を叔母さんにしたら、怒られてしまった。
なまえの人生なんだからしたい事しなさいって。
それから色々考えて、就活もしてみた。
だけど、これがやりたい!ってことは見つからなかった。
それにしてもこの1年3日に1回は病院に来てるのに、お客さんが来てるのを初めて見た。
品のある優しそうなおじさんだったけど、前の仕事先の人かな?
彼氏とかそう言う雰囲気では無かったけど…。
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