ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode9

『本当の気持ち』

― 普段見えない姿を知り、相手への印象が変わる日 ―



Scene1

『それぞれの朝』

Tuesday|06:30 AM

共同生活9日目



404 HOUSE。

朝。

カーテンの隙間から光が差し込む。

キッチンには昨日の夜に洗われた食器。

リビングのテーブルには、誰かが置いたメモ。



「冷蔵庫の牛乳、今日買います。」

小さな文字。

誰が書いたのかは分からない。

でも、

この家で暮らす中で、

少しずつ「自分だけの場所」ではなくなっていた。



まだ静かな404 HOUSE。

しかし、

朝が早いメンバーはもう動き始めている。



チアキ

06:35 AM

チアキの部屋。

アラームが鳴る。

すぐに起き上がる。

眠そうな顔で時計を見る。



「……早い。」

小さく呟く。



今日はフライトの日。

いつもより早い準備。

髪を整え、

制服を丁寧に準備する。



部屋を出る前。

一度リビングを見る。

まだ誰もいない。



静かな家。

でも、

昨日までとは少し違う。



「行ってきます。」

誰もいないリビングへ、小さく声をかける。



そして、

玄関へ向かう。



06:50 AM

キッチン。

ミンギュが水を飲みに来る。

すると、

玄関に向かうチアキに気付く。



「あ、チアキちゃん。」



振り返る。



「あ、ミンギュさん。おはようございます。」



「今日フライトですか?」



「はい。」



「早いですね。」



「慣れているので大丈夫です。」



いつもの笑顔。

でも、

ミンギュは少し気付く。

昨日より少し眠そうな顔。



「無理しないでくださいね。」



「ありがとうございます。」



短い会話。

まだ特別な意味はない。

でも、

相手の予定を覚えていること。

自然に声をかけること。

それは9日前にはなかったことだった。



「行ってらっしゃい。」



「行ってきます。」



チアキが出ていく。



ミンギュは玄関の閉まった後を少し見る。



【Interview】

ミンギュ

「チアキちゃんは、朝でも変わらないですね。」



「疲れているはずなのに、周りにはちゃんと笑顔でいる。」



少し考える。



「でも……たまには誰かに頼ってもいいんじゃないかなって思います。」





07:10 AM

スンチョル。

スーツ姿でリビングへ。

スマホを確認。

今日の予定を整理する。



仕事モードの表情。

404 HOUSEで見せる優しい兄のような姿とは違う。



玄関前。

靴を履く。



すると、

ジョンハンが階段から降りてくる。



「早いですね。」



「そっちも。」



「今日は外で仕事です。」



「忙しい?」



「いつも通りです。」



二人とも短い会話。

でも、

以前なら挨拶だけだった。

今は、

相手の予定を聞くようになっている。



「行ってらっしゃい。」



「スンチョルさんも。」





07:40 AM

404 HOUSE。

次々と朝の時間が流れる。



スニョン

レッスンバッグを持って出発。

玄関で鏡を確認。

「今日も頑張ろう。」

自分に言い聞かせるように笑う。



スングァン

眠そうな顔でコーヒーを淹れる。

いつもの明るさはまだ少し眠っている。



ウォヌ

静かに本を閉じる。

出勤前の数分。

一人の時間を大切にする。



ユナ

ノートパソコンを開く。

家にいても仕事モード。



ジウォン

予定表を確認。

今日も忙しい一日。



ソヨン

キッチンを片付ける。

誰かが使いやすいように、自然に整える。



チェリン

鏡の前で髪を整える。

カメラの前の自分ではなく、

まだ誰にも見せていない朝の顔。



08:30 AM

404 HOUSE。

朝の賑やかさが消える。



11人いた家に、

それぞれの一日が始まる。



仕事へ向かう場所も違う。

見る景色も違う。

でも、

夜になればまた同じ場所へ帰ってくる。



9日目。

まだ誰も、

誰かを「特別」とは呼ばない。

でも、

少しずつ。

相手の生活の一部が、

自分の日常に入り始めていた。



次回 Scene2

『チアキの仕事現場』

国際線CAとして働くチアキ。

404 HOUSEでは見えない、

冷静でプロフェッショナルな姿。

そこで初めて見る、

彼女の別の顔。




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