RE:MEMORY

Episode1

「はじめまして。ここから始まる180日」

Day1 : Monday

Afternoon

Scene5

「最初の10人」

――――――――――

【BGM】

静かな緊張感を帯びた音楽。

RE:MEMORY HOUSEのリビングに、10人が初めて揃う。

女性5人、男性5人。

大きなソファと広いダイニング。

距離はあるはずなのに、空気だけが妙に近い。

――――――――――

【ナレーション】

「10人の入居者が、ついに揃った。」

「だが、まだ互いの名前を知ったばかりだ。」

――――――――――

【字幕】

「Day1」

「最初の10人」

――――――――――

カメラが、ひとりずつ捉えていく。

チアキ。緊張を隠した笑顔。

ユナ。静かに周囲を見渡す。

ソヨン。明るく振る舞いながら、どこか落ち着かない。

テヨン。背筋を伸ばして座っている。

ミナ。全員の空気を見ている。

――――――――――

反対側では、

スングァンが場を見回しながら笑う。

スニョンは楽しげに視線を巡らせる。

ディノは少し硬い表情。

ジョシュアは穏やかに微笑む。

ミンギュは自然体のまま座っている。

――――――――――

【字幕】

「知らない10人」

「180日後、誰より近い存在になるかもしれない」

――――――――――

沈黙が落ちる。

誰も、最初の一言を探している。

秒針の音だけが、静かに響く。

――――――――――

【BGM】

音がふっと引く。

――――――――――

その静けさを、スングァンが破る。

スングァン:

「……こういう時、誰から話せばいいんですか?」

一瞬の間のあと、あちこちから小さな笑いがこぼれる。

――――――――――

【字幕】

「最初の沈黙を破ったのは……」

「SEUNGKWAN」

――――――――――

スングァン:

「僕、こういう空気ちょっと苦手で(笑)」

「じゃあ、自己紹介からいきますか?」

ソヨン:

「お願いします(笑)」

その一言で、場の空気がやわらぐ。

――――――――――

最初の自己紹介

スングァン:

「こんにちは。スングァンです。」

「普段はメディア関係の仕事をしています。」

「人と話すのが好きなので、6か月楽しく過ごせたらうれしいです。」

笑顔で頭を下げる。

拍手が起こる。

――――――――――

【字幕】

「会話を作る人」

「SEUNGKWAN」

――――――――――

続いてスニョン。

スニョン:

「こんにちは。スニョンです。」

「ダンスをしています。」

「体を動かすのが好きなので、家でもたぶん動いてると思います(笑)」

ソヨン:

「毎日ですか?」

スニョン:

「たぶん毎日です(笑)」

笑いが広がる。

――――――――――

【字幕】

「エネルギー担当」

「HOSHI」

――――――――――

ディノが立ち上がる。

まだ少し緊張が残っている。

ディノ:

「こんにちは。ディノです。」

「ダンス講師とパフォーマーの仕事をしています。」

「まだ緊張していますが、よろしくお願いします。」

丁寧にお辞儀をする。

その姿を見て、チアキが微笑む。

――――――――――

【字幕】

「努力で成長してきた人」

「DINO」

――――――――――

ジョシュアがゆっくり立つ。

ジョシュア:

「こんにちは。ジョシュアです。」

「海外ブランド関係の仕事をしています。」

「いろんな人と話して、いろんな価値観を知るのが好きです。」

落ち着いた声が、部屋にすっと馴染む。

――――――――――

チアキが、さりげなく反応する。

先ほど聞いた英語の発音。

海外経験がある人なのだと、自然に伝わってくる。

――――――――――

【字幕】

「言葉で繋がる人」

「JOSHUA」

――――――――――

最後にミンギュ。

立ち上がると、少し照れたように笑う。

ミンギュ:

「こんにちは。ミンギュです。」

「インテリアデザインの仕事をしています。」

「家で過ごす時間が好きなので……」

一度、周囲を見渡す。

ミンギュ:

「この家を、みんなが楽に過ごせる場所にできたらいいなと思っています。」

――――――――――

【字幕】

「自然と人を支える人」

「MINGYU」

――――――――――

女性メンバーの自己紹介へ。

チアキが立ち上がる。

少し緊張した面持ちで、深呼吸する。

チアキ:

「こんにちは。チアキです。」

「日本から来ました。」

「国際線の客室乗務員をしています。」

「韓国語はまだ完璧ではないですが、楽しく6か月過ごせたらうれしいです。」

丁寧に頭を下げる。

――――――――――

【カメラ】

ミンギュが小さくうなずく。

ジョシュアはやさしく笑う。

スングァンは興味深そうに耳を傾けている。

――――――――――

【チアキ Interview】

スタッフ:

「自己紹介を終えて、どうでしたか?」

チアキ:

「すごく緊張しました。」

「韓国語で、あんなにたくさんの前で話すことがあまりないので。」

少し笑ってから、続ける。

チアキ:

「でも、みなさんが優しく聞いてくださったので、安心しました。」

――――――――――

【字幕】

「少しずつ開く心」

――――――――――

自己紹介が終わる。

まだ、恋愛の気配はない。

あるのはただ、

「この人はどんな人なんだろう」

という、ささやかな興味だけ。

――――――――――

【ナレーション】

「第一印象は、まだ始まりにすぎない。」

「6か月のあいだに。」

「彼らは何度も、互いの新しい顔を知っていく。」

――――――――――

【UNSEEN】

「放送では流れなかった、自己紹介後の小さな会話」

ミンギュがチアキに声をかける。

ミンギュ:

「日本から来たんですね。」

チアキ:

「はい。」

ミンギュ:

「韓国で暮らすのは長いんですか?」

チアキ:

「仕事で来ることはありますけど、こうして住むのは初めてです。」

ミンギュ:

「じゃあ、この家でまた思い出が増えますね。」

チアキ:

「そうですね。」

ふたり、自然に笑う。

――――――――――

【字幕】

「まだ知らない相手」

「最初の会話」

――――――――――

【Scene5 END】

次回――

「第一印象チェック」

恋愛ではなく、

「今、一番話してみたい相手」

10人が選ぶ、最初の興味。

その結果が、初めて明かされる。




ノベルに戻る I Addict