【act.01 チアキ】
『これ、チアキの服ね。』
ホテルに着くや否や、優奈から渡されたのは、タイトなミニスカートのワンピース。露出が激しくて普段なら絶対着ない服。
「…本当に行くの?」
『勿論!日本よりかっこいい人いるって言うし!もしかしたらセブチに会えるかもだし!』
優奈は普段は優しくていい子だけど、ちょっと男の人に関して寛容と言うかなんと言うか…。
『しかもそのクラブに入れるってことは私たちが美人とか可愛い!とかだからね?言ったでしょ?ブスやデブ、おばさんは入れないって。ドレスコードもあるくらいだし。』
優奈は日本でもよくクラブに行っている。
日本でクラブに行く時は、クラブ仲間みたいな人と行っていて、私は一度も行ったことがない。
そもそもお酒も弱いし、チカチカしたライトとか、大きな音とか、ガヤガヤした感じとか、トータルして苦手だ。
今回優奈と韓国旅行に来ようと計画した時から、優奈は一度韓国のクラブに行ってみたいと言っていた。
ドレスコードがあったり、外見によっては入れなかったりで、自分を試すためだとか何とか言ってたけど、本音はセブチがいるかもしれない、または韓国イケメンがいるかもしれない。って感じ。
私としてはそんなところに行くより、美味しいご飯を食べたりしたいんだけど…。
『ほら!何チンタラしてんの!着替えて!チアキはバーカウンターにいていいから!』
「ジュースある?」
『ある!ね!だから早く!』
優奈に急かされ、受け取ったワンピースに着替える。
スカートは少し屈んだらパンツが見えそうなくらい短く、胸元も結構空いている。
「こんなので外出れないよ…。」
『は!?何言ってんの!?てかチアキあんた、本当スタイルいいね!勿体無いわ。』
勿体無いとか言われても…。
私はこの胸とお尻がコンプレックスなわけで…。
『よし。じゃあ行こう!』
張り切る優奈とタクシーに乗り江南方面のクラブへ。
ここにはどうやらたまにセブチのメンバーが息抜きに来るらしい。
だからなの、入り口には若くて綺麗な子がズラリと並んでいる。
→
ノベルに戻る I
Addict