【17 WONWOO】
なまえが怯えてることは気付いてた。
そんななまえとは対照的に楽しそうなスビンヌナに無性にイライラしてた。
なまえが怯えてる理由は、はっきり分からなかった。
だけど、ヌナとヌナの友達だった言う男の口振りで何となく勘付いた。
きっと、皆んなも黒い何かが渦巻いていることに薄々気付いてると思う。
出て行ったウジに小さく舌打ちをする男。
さすがに普段温厚なミンギュも苛立ちを見せ始めてる。
普段怒らない奴が怒ると1番怖いって言うけど、うちの中で怒らせたら1番怖いのは、間違いなくシュアヒョンだろうな。
そんなシュアヒョンはヌナの隣でいつものように笑ってる。
もちろんその笑みは本物でないことを俺らは知っている。
途中トイレに立ったヌナ。
MG「なまえ帰っちゃったかな?」
WN「それならそっちの方がいいだろ。」
トイレから戻ったヌナは、酔ってきちゃったってクプスヒョンにしがみつく。
そんなヌナに前だったら、ホシとミンギュ辺りがずるい!俺もなんてヌナの取り合いをしてたのに、今日はミンギュは兎も角、ホシまでもがまるで大人しく飲んでる。
『…なまえは、か弱い女の子って感じを出してさ、結局みんなと仲良くなったけどさ、私からこんなこと言うのもアレだけど…。気を付けてね?』
SC「何を…?」
少し目を潤ませて俺らをグルリと見渡す。
『あれが…なまえの作戦だから。興味ないですって振りだからね。それでみんなの気を引いてるの…。』
……は?
大丈夫かよ、この女。初めて連れて来た時と話が違い過ぎるだろ。
さすがに呆れるわ。
JN「でもなまえちゃんからは絶対話しかけてこないよー。スキンシップもないし。」
『だからぁ、それが作戦なんだってば!』
SC「そうなのか…。」
…ヒョン、マジかよ…。
悩み始めてしまったヒョンに、シュアヒョンがゆっくりと立ち上がった。
『あー!ジスー!どこ行くのー!』
JS「ん?シンデレラ迎えに行くんだよ。」
『ここにいるじゃーん!』
騒いでるヌナを無視して、店を出て行ったシュアヒョンに、クプスヒョンも驚いてる。
いや正確には俺ら全員驚いてる。
SG「シンデレラって…なまえのことだよね…?」
WN「たぶんな…。」
なまえを連れて戻って来てシュアヒョン。
ヒョン後ろから顔を出したなまえの目は、真っ赤だった。
どんだけ泣いたんだよ…。
男の声が聞こえた瞬間、なまえがカタカタと震え出した。
尋常じゃない怯え具合に、ボノニと2人でなまえを優しく包む。
それでもなまえの震えは治らなかった。
その後のやり取りはちょっとしたドラマを見てるようだった。
なまえ渡した特製ドリンクには、きっと何かが入ってる。それをヌナも知ってるからぐだぐだと御託を並べて飲もうとしない。
JS「なまえを傷付けてるのは、紛れもなくスンチョルの隣で嘘泣きしてる女だよ。」
シュアヒョンがそう言えば、ヌナはゆっくりと顔を上げる。怒りに満ちたその顔はまるで別人だった。
あの日…呪いだってなまえは言ってた。
もうすぐ呪いも解けるよ…。
SC「ちょっ、お前ら何言ってんだよ?さっきスビンも言ってただろ?これがなまえちゃんの作戦だって!」
MH「…僕が殴っていいかな?」
JN「ミョンホや落ち着いて。」
慌ててるクプスヒョンとは対照的に俺らは冷たい視線をヌナに送る。
JH「スンチョル、お前隣の女の顔見てみろよ。」
SC「は?見てどうするんー…スビン?」
怒りに顔を歪ませ、なまえを睨むヌナ。
『ちょっとなまえ。あんたみんなに何吹き込んだのよ!』
「…私はな…なにも……。」
イライラした様子で頭を掻きむしるヌナを、クプスヒョンは少し青ざめた様子で見てる。
『あんたのそういう態度ムカつくのよ。か弱い振り、暗い振り、そうしてればみんなに構ってもらえるとでも思ってんでしょ!』
怒鳴り声と同時にバンッ!とテーブルを叩くから、スタッフさんチームも驚いたように俺らに視線を移す。
「…ちがっー…」
『私がアイドルに好かれてるのが悔しい?みんな私の周りに集まるの!あんたみたいなブス誰も相手にしないんだよ!』
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