@take いち!
「名前……お前は見る見るうちに綺麗になってくな。いつか俺の手の届かない所にフラリと消えちまいそうで怖いよ」
「朔さん……大丈夫、私は貴方が必要としてくれる限りそばにいます。だって貴方の温もりをこうして感じられることが、私にとっての生き甲斐だから……」
「名前……!!」
「朔さん……!!」

「……なにやってんだあいつら」
「あ、花礫くんは見るの初めてなんだよね。名前と朔さんの恒例儀式? 挨拶みたいなものなんだよ〜」
「会う度にいつもやってるわね」
「……へーえ……?」


@take に!
「お!今日は髪結んでるんだな。可愛い可愛い」
「……髪だけ、ですか?」
「────ふっ、馬鹿だな。言わなくても分かってるんだろ? それともわざと俺に言わせたいのか?」
「聴きたいな……朔さんの口から」
「……可愛いよ、お前の全部。思わず食っちまいたいくらいに」

「明らかアウトだろアレ!!」
「あああ花礫くん落ち着いて!! ほら、どうどう!」
「俺は馬じゃねえ!!」
「朔さーん、暴れ馬に蹴られる前にその辺にしといた方が良いですよー」


@take さん!
「オイオイ痛々しいな……女なのにこんな傷つけたら駄目だろ? 残ったらどうするんだ」
「ふふ、掠り傷なのに大袈裟です」
「大袈裟なんかじゃない。俺が嫌なんだ……お前の綺麗な肌に、傷一つ残ってほしくない」
「……もし残ったらどうします?」
「そうだな……その上から、もっと消えない甘美な傷でも残してやろうか」
「ばかっ」

「…………」
「(あ、ヤバい。花礫くんの貧乏揺すりが余計激しくなった)」
「(これは相当我慢してるわね)」


@take よん!
「ふぅ……」
「どうした? 今日は元気がないな」
「実は少し太っちゃって……」
「なぁんだ、そんなことか」
「そんなことって……!」
「そんなことだろ? どんな体型になったって、俺はお前を愛してるんだから問題ない。もっと太ったって良いんだぜ?」
「っ朔さん……大好き!!」
「よしよし、そのまま嫁に来い」

「(ブチッ)」
「あ、花礫くんがキレた」
「あ、名前が連れてかれた」
「御愁傷様、自業自得だけど」


@take ご!
「……? なんだ、今日は腕の中に飛び込んで来ないのか?」
「ごめんなさい朔さん……私もう黄泉の橋を見たくないんです……」
「……そうか……」
「ほんとにごめんなさい……」
「俺とのことは遊びだったんだな」
「えっ」
「……俺の心を弄ぶだけ弄んで、用が済んだら棄てるのか……」
「えっえっ」
「見損なったぞ、名前」
「……っっそんなわけないじゃないですか大好きですよ朔さああああん!!」
「よぅし、来い!!」
「わあああああん」

「……そーかそーか、アイツはまだ懲りてねェんだな」
「……あ、あの、花礫くん?」
「───上等だ。バカにはバカなりのやり方で叩き込んでやる」
「(ひいいいい)」
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