*全体的にお下品
*かっこいい朔さんはいません。もう一度言います。かっこいい朔さんはいません。



@ぐっもーにん!
「朔さーん、朝ですよー」
「んー…わり、もうちょい寝かせてくれ……昨日夜遅かったんだ…」
「そうしてあげたいのは山々なんですけど、急ぎの仕事が一件入ってるんです。私やキイチちゃんでは処理できないんですよ」
「おー…いま起き、る…?」
「朔さん?」
「…俺の分身も元気よく起きたみたいだわ」
「お花摘みに行ってきてくださいサヨナラ」
「おっと、まさか一人虚しくせんずり扱いてろってか? 安心しろよ、これはお前でも処理できる仕事だから。イヤむしろ名前にしか処理できねーんだよなぁ」
「そんな爽やかな笑顔には騙されませんからね…って、ちょ! 人の話を聞けええええ」


@食事中はやめてください
「今日の朝は散々だった…」
「俺は最高の目覚めだった」
「ええそうでしょうね容赦なく気持ち良さそうに腰振ってましたもんね貴方!!」
「なーに言ってんだ。…気持ち良さそうに腰振ってあんあん啼いてたのはお前だろ?」
「このっ…歩く十八禁男! 残念なイケメン! 去勢されてしまえ!」
「物騒なこと言うなよなー。それより今日の夜はどんなプレイがお望みだ? 騎上位か、駅弁か? 喰から鞭を借りるのもいいな」
「やめてえええええ誰かこの人を神聖な食堂から追い出して!!」
「手に負えないウサ」


@集中させろ
「…朔さん」
「んー?」
「今デスクワーク中なんですけど髪の匂い嗅ぐのやめてもらえませんか。直ちに離れろ」
「喰と同じ匂いがする」
「彼にオススメのシャンプーを教えてもらったので。というか何で知ってるんだよ気持ち悪いな」
「酷いやつだな。俺という男がいながら他のやつの匂いを纏わせてるなんて…少しお仕置きが必要か?」
「いらん」
「遠慮すんなって、な?」
「だっ…、も、仕事しろおおおおお」


@キイチちゃんの相談教室
「ということで対処法もとい節操のない痴漢の撃退法をご教授願いますキイチ先生」
「諦めるのが得策かと」
「見捨てないでキイチちゃん! 私このままじゃ死んじゃう! 過労死か腹上死の末路を辿っちゃう!!」
「名前さん…貴女の尊い犠牲は忘れません。今までご苦労様ですぅ、意外と嫌いじゃあなかったですよ」
「意外と!? いろいろ突っ込みたいけどまだ私死んでないからね!!」
「…はぁ。朔ちゃんのアレは今に始まったことじゃありませんからねぇ、それだけ名前さんのことが好きという事なのでは?」
「それは嬉しくない訳じゃないけど…私が言いたいのは場所と時を弁えてほしいってことなのよ。食堂だろうが仕事中だろうがいつでもどこでもくっついてきて…真面目な時は凄くかっこいいし、尊敬できる上司なのに…」
「じゃあつまり場所を選べばいいんだな?」
「そうそう場所を…って朔さん!?」
「キイチ協力サンキュな。でかした」
「例のデザート詰め合わせ、忘れないでくださいよぉ?」
「わーってるって。んじゃ、俺と名前はこれから用あるから退散するわ」
「ちょっ…二人してグルとか卑怯でしょ、担がないでー!!」
「…まったく、世話が焼ける二人ですぅ」


@逃がさない逃げられない
「悪かったな、今まで名前の気持ちを汲んでやれなくて」
「…いえ……」
「名前のことが可愛くてつい、な。これでも抑えてる方だったんだ、四六時中そばに居たくとも立場上そういうワケにもいかねーし、贔屓だとか言われて名前にくだらない中傷の矛先が浴びせられるのも御免だしな。だからせめて、そばにいれるときはお前に触れてたかったんだよ…」
「(…あれ、罪悪感)あの、朔さん…私こそすみませんでした。私だって、朔さんに触れられて、そんな風に愛されて、凄く嬉しいし幸せなんです。ただその、少々照れくさかったというか、なんというか」
「名前…」
「だから、朔さん。もっと私に触れてください、求めてください。その、私も出来る限りは応えますから」
「…さんきゅ。んじゃさっそく、」
「へ?」
「応えてくれるんだろ?」
「いや、確かにそう言いましたけど…え?」
「言質は取ったぞ、今さら撤回は聞かないからな。いやぁしっかし、名前の口からまさかそんな嬉しい言葉が聞けるなんて夢にも思わなかったな」
「つ、朔さん、よもや確信犯じゃ…」
「さて、なんのことだか」
「〜〜っばか! いつもはちゃらんぽらんな癖に、なんでこういう時だけそういう悪知恵が働くんですかっ!!」
「なぁーんも聞こえねぇなぁ。はいベッド行くぞー」
「ばかあああああ」

(愛し合う二人に時間なんて関係ない)

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