*ざっと概要


以前三周年企画の方にて書いた黒子vs赤司の「だから諦めて」というお話にも出てきた夢主。あの子を黒子の世界では無くカニヴァの世界に転生させて(原作知識あり)みたらどうだろう、と考えた結果フツフツとやる気が湧いて来たのでなんと無く此方で発散してみる

黒子分からなくて読んでないよー!という方の為に念のため補足。ノマカプ至上主義の女の子が元の世界で事故に遭い死亡したらあらビックリ、別の世界に生まれ変わっちゃった!という何ともまあ有りがちなネタです(身も蓋もない)。それを黒子では無くカニヴァでやってみようというお話。因みに花礫落ち…?

「……オイ、お前なんでいつもそんな隅っこに居んだよ。こっち来れば?」
「いえ!私はここで(あなた方を)見てるだけで凄く幸せなので!!」
「はぁ…?」

自ら和に混ざろうとはしない。わちゃわちゃしてる彼等を端っこから覗いてるのが好き。物語には必要以上関わろうとはしません。でも和気藹々としている彼等を見たいが為に輪に入ったので(不純な動機)仕事はちゃんとこなします。傍観でいいの、傍観で居たい。からコッチのことはお気になさらずどうぞ続きを!血走った目で穴が開きそうなほど見つめて来る女の子に花礫はドン引きで、慣れた與儀やツクモも苦笑い気味だった。皆ではしゃげばもっと楽しいのになぁ。そんな彼等の心境も知らず、彼女は。

「(っっつあぁぁあツクモちゃんと花礫君のツーショット!イイ!!美男美女バンザイ!!そこで與儀君いや平門さんでも良い、ツクモちゃんと三つ巴展開になってくれれば私の心はパーリナイッッ!!誰か…っ誰かぁぁあ…)」
「………なんだアイツ」
「……ああ、うん…いつもの発作」

一人涙を流し身悶える女の子の姿は良く目撃されておりました。彼女は自分が恋愛したいとは考えず、他の子の恋愛模様(捏造)を見て楽しむタイプ。花ツクも良いけど花ツバも良いよね。けど平ツク←花という構図も捨てがたいの嗚呼神よ我に萌えを授けたまえ。天に祈りを捧げる後ろ姿は涙ぐましかったです。そして絵も上手いので同人誌とか描いてちゃっかり売っちゃってる。お陰で懐はちゃりんちゃりんで一杯。のでイヴァ姐さんに怒られることもしばしば。(姐さんも燭先生との同人誌を描かれた歴史アリ)

そんな女の子の特殊な性癖(?)を把握しつつも、花礫は女の子のことを密かに想ってました。けど女の子は花礫の淡い懸想なんて何のその。むしろツクモちゃんやツバメちゃんといった美少女勢を推してきて見事に自分とのフラグというフラグはクラッシュしていく。ヘタしたらトラウマもの。そこはかとなくアピールしても尽くスルーする女の子に、いい加減花礫の堪忍袋も限界を迎えつつあった時、彼女の口から飛び出た爆弾発言。

「………私、好きな人が出来ちゃったみたいです………」
「……」

───硬直。
開いた口が塞がらないとはこのことだろうか。あんなに人目も憚らず究極の萌えというものは、だの語って自分達を見ながら悶え震えていた彼女が、頬を朱に染めて告白した事実。花礫に伝えたということは相手は彼では無い、ということを暗に示していて。別の男らしかった。

プッツン。
あ、切れた。と喰の呑気な声。さあ此処から彼女を振り向かせる為に花礫少年はどう動く!?という感じの見切りシリーズ。楽しんで頂ければ幸いです…




@フツフツと同情心が
「あ、イヴァ!これから任務か?」
「ええ、そういう朔は平門に用事?」
「そうそ。ちょっと今度のショーについて相談したくてなー、たまたま近くまで来たから直接寄ったんだ」
「成る程ねえ…けど平門も今執政塔に行ってて不在じゃなかったかしら…」
「げ、マジで?俺くたびれ儲け?」
「くたびれるほど仕事してるの?」
「ひでぇな…最近真面目にやってるって」
「どうだか」
「……………」
「……………」

「……ふー……ふー……」

「………ところでさ、」
「……最後まで気付かないフリしてた方が良かったのに……」
「触れずには居られねーよアレ……アイツも相変わらずだなぁ…」
「アレでもあの子、気配隠し切れてると思ってるから…というか鼻息荒くなってない?」
「スゲえギラギラした目でこっち見てる」
「………ほっといたらまた確実にネタにされるわね……コラ!いい加減出て来なさい!」
「、ひっ!イヴァさん何故バレた!」
「むしろバレないと思ってたお前の神経に俺感心するわ」
「そんなっ、気付いても見ないフリをしてくれるのが紳士の気遣いってものでしょう!?」
「聞いたこと無いぞそんなん」
「……あ、ん、た、ねぇ〜!」
「!?ひぃぃ怒りに震える姿も大変麗しゅうございます!」
「そうやっておだてて誤魔化そうとしないのっ!まーた勝手に変なのメモって!」
「変なのじゃないですよ。イヴァさんと朔さんに似た人物を借りて同人誌描きたいだけです。架空の物語です!」
「どうせ似てるってもんじゃないでしょ!この前描かれたのはまるっきりあたしと燭先生だったわよ…!そんな創作に飢えてんなら自分の恋愛描きなさいあたし買うから!」
「あ、それは無理です萌えられない」
「真顔で即答しやがった」
「第一相手居ないですし私。ぼっちですもんぼっちで十分ですもん」
「ぼっち強調すんな喰が泣くぞ」
「違うでしょ泣くなら喰サマじゃなくて花礫じゃないの」
「え?なんで花礫君?」
「そりゃだって………ねえ?」
「なあ?」
「目線で意味深な意思疎通ですって…!?やだ愛を感じ…っいひゃいりぇすいひゃさん」
「あんたは何でもかんでもソッチの方向に結び付けようとしないの」
「、うう………へっ、?もしかして花礫君が泣くのって!!」

「(お?気付いたか?)」
「(やっと?やっとフラグが?)」

「ツクモちゃんが平門さんしか見ていないとそばに居ることで事実をまざまざと見せ付けられてしまって今の自分では到底平門さんには敵わないと痛感したからですね…!?」

「………」
「………」
「………え、なぜ無言」
「……あたし、無性に切なくなってきたわ」
「…俺帰る前に花礫慰めてから帰るわ」
「そうね…そうしてあげて」
「え、え、お二人ともどうしたんです?美しい涙が目尻に光って……」
「花礫が哀れでしょうがない」
「頑張れ花礫。道のりは険しい」
「…………私ぼっち………?」


と、いうことでシリーズ化しました。ノマカプ至上主義ヒロインと不憫な花礫君の複雑な恋愛模様(笑)拍手なので基本会話文ですがたまに心理描写なんかも入ってきます。最後ヒロインはしょぼん(´・ω・`)としてますが花礫くんに至ってはorz←最早こんな感じ。




@思わず笑いが
「おーっす、二人とも居るか?」
「朔さんだっ!」
「久しぶりだなぁ、无。元気そうで何より」
「うん、元気だよ!朔さんは?」
「おう、俺も元気元気。ところで无には悪いんだがちょっと花礫と二人っきりで話したいことあるからさ、少しの間だけ與儀かツクモんとこ行っててくれるか?」
「……ハ?話したいことって何だよ」
「まぁそんな急くなって。无、良いか?」
「…?うん、分かった」
「サンキュ」

「………さて、」
「………」
「っオイオイ、確かに読書中ジャマして悪いとは思うが流石にそっぽ向かれたまんまなのも寂しいぜー?」
「……用件は何なんだよ。手短に言え」
「いんや、お前も若いながら後先苦労が絶えねえなぁってささやかな激励に」
「はぁ?」
「心当たりが無いワケでもねーだろ?特に最近、極々身近で」
「…(アイツのことか…)余計なお世話だっつの帰れ」
「そう邪険にすんなって。給仕の子から貰った土産も持って来てるからよ」
「……なに?」
「焼き鳥とササミ。食おうぜ」
「ソレ完璧酒の摘みじゃねーか」
「こんな真っ昼間からは飲まねぇけどな。だからほらさっさとベッドから降りてこいよ、じゃないと俺一人で食っちまうぞ?」
「………ダリィな…」
「…とか言いつつ肉と聞いて降りてくるとこがお前らしいわ。んじゃいただきますっと」
「ん」

「―――で、何か進展は?」
「……あると思ってんの?」
「だよなぁ…さっきもちょっくら会ったんだけどよ。俺がイヴァと話してるとこ見ながらメモ片手に通常運転だったし」
「………」
「アピールはしてんのか?」
「……してるよ。けど全部スルー。意味なし。無視ってワケじゃねーけど変な方向にねじ曲げられて喜ばれて終わり」
「………あぁ…」
「そのお陰でただ他のヤツと居るにしても周りに気ィ遣うし…ましてやツクモとは話してるだけでどっかからスゲェ突き刺すような視線感じるし…マジあいつ何なの。センサー半端ねえ。真面目に仕事してんのか」
「仕事はしっかりこなしてるっぽいぞ?成績も優秀でミスも少ねえから平門も頼りになるって太鼓判押してたぐらいだし…だから例の暴走癖も黙認してるみたいだな。むしろあの仕事量を捌きつつ合間に創作活動をやってるって尊敬に値するわ」
「…趣味っつってた。息抜きだって」
「息抜きなぁ…大事なことだけどな…」
「、ネタにされてるコッチはたまったモンじゃねえっての。何が嬉しくて…」
「好きなヤツに他の女と自分の恋愛話を捏造されなきゃならない、ってか?」
「うっせ」
「……というかその微妙な反応、もしかして実物見たことあんの?」

「………俺と與儀がツクモを狙って争ってる感じの……」

「………」
「………」
「………まあ、その、なんだ」
「……ンだよ」
「クッ。あ、あんま…気落とすなよ…っ?」
「アンタ励ましに来たのか俺の傷口抉りに来たのかハッキリしろよ」




@少年よ大志を抱け
――――少年はかねてより俗に言う意地っ張り、という分類に組み分けされる性格をしていた。つまり素直では無く天の邪鬼、しかし見え透いた挑発をされればワザとだとは理解していても売り言葉に買い言葉で喧嘩腰になる負けず嫌い。特殊な生い立ちにより身に付いた弱く見られまいとする為の威勢か、もしくは思春期特有の見栄かは不明だが、とにかくこの花礫という少年は年頃に相応しく扱いのさじ加減が難しい人間だった。

けれどそんな天の邪鬼の心の内にも、次第に恋という感情が芽生えていた。
恩人であったツバキや血縁関係ではないけれど兄妹同然に育ったツバメ、世話役として近くにいるツクモに抱くものとは違う。心臓が苦しくて、妙に緊張して、いつもの調子が狂うもの。例え花礫本人が色恋沙汰はロクなことが無いからと嫌がろうが認めたくなかろうが意思とは反して身体は実に正直で、″彼女″を目にする度に息が詰まって平常心を保つことすら儘ならなくなっていった。そうともなれば、流石に腹を括りざるを得なくなって。よりにも寄ってなんて厄介なヤツに惚れたんだと自分で自分に落胆しつつ、少年はさりげなく日々マメに彼女へアプローチを欠かさなかった。だが生憎と彼が落ちた意中の相手は一筋縄ではいかない。実際にあった事例その一。

「……オイ、そんな隅っこに居ないでコッチ来れば?隣、空いてるし」
「へ!?い、いやいや滅相もない!私はここで十分ですから!」
「なんでそんな謙遜してんだよ…良いからつべこべ言わずに来い。微妙な距離あったら話しにくいだろ」
「そ、そうですか…?っいえ、でもやっぱり私はここで…」
「……なら、俺がそっち行く」
「!?」

「……っと」
「、あぁああの!近く、ない、です…?」
「別に?これくらいフツーだと思うけど」
「……そ、ですか……」
「………」
「………」
「……俺、やっぱお前とこうしてんのが…」
「え……?」

「っ…一番、気ィ抜ける、かも」

「花礫君……」
「っ(ああクソ、顔アツ…)」

「───今のセリフ、最高です!!」

「ハ?」
「素直に落ち着くと言えば直ぐ分かることなのに敢えて遠回しに″気が抜ける″、なにより″かも″と思わせぶりに伝えるところがいかにもツンデレな花礫君らしい…!!そこで天然なツクモちゃんには同じように伝えても深い意味で捉われずただありがとうと受け流されて落ち込むんですね…!」
「………お、おま…」
「こうしちゃ居られないっ!!この胸のトキメキが収まらない内に早く構成を練って新たな本を…っ!!ご協力ありがとうございます花礫君!それでは!!」
「………」

「〜〜〜っざっけんなクソアマッ!!」


事例その二。

「花礫君……折角の與儀君のお誘い断っちゃっても良かったんですか?」
「鬼ごっことかくだんねーし…ダルい」
「そんな怠けてちゃ反射神経とか諸々鈍るんじゃありませんかねぇ…でも花礫君まだ若いし代謝は活発だろうし…うーん」
「別にどうでもいい。…ってか、そんなモンに参加する時間あんなら俺は…」
「……?」

「  お前といた方が、いい」

「……花礫君…そんなに私のこと…」
「っ…あぁ、そうだよ。俺は…!」
「ありがとうございます、花礫君。私も花礫君といる時間大好きです」
「…!俺も、」
「だってもんの凄く創作意欲を掻き立てられるというかっ!色んな角度から花礫君を観察することで描写もより立体かつリアルさが表現出来るようになってきて…!!後はツクモちゃんとかイヴァ姐さんも観察して、いや同い年カプってことでキイチちゃんも良いな…ツンデレ×ツンデレって何それ美味しい」

「死ね」
「へ?」

お前、と自分を指す単語は尽くスルーして萌え談義を始める彼女に何度項垂れ何度失意の淵に立たされたことか。恥ずかしさを堪えて思い切って本心をぶつけてみても創作のことしか頭に無い少女には届くハズも無く、挙げ句やる気を助長してどうすりゃいいんだと花礫はもはや途方に暮れていた。お陰で最近は女性陣と普通に話すだけでも周りに警戒を配るようになっている。彼女の部屋でこっそり目にした同人誌(自分がモデルになった物)はある意味トラウマものだ。迂闊に女性と接触すればすかさずネタにされる、どこに潜んでいるのやら真相は計り知れないが、どうせ妄想されるならアイツと俺とで…なんて切なる想いを馳せたことも少なくはない。

フラグクラッシャーだからね、あの子は。色んな意味で気を付けなよ。

今更ながら喰の忠告をもっと真面目に訊いておけば良かった。こんな後悔することになるとは露知らず、当時の自分は「はぁ?」なんて言って適当にあしらってしまったから。言葉通り当たって何回砕けたか。少なくとも両手では数え足りなかった。年貢の納め時?───いいや。

「…ぜってえ俺のモンにしてやるからな…」

壁が高ければ高いほど燃え上がる。難易度が高ければ高いほど達成した時の満足感は、優越感は。振り向かないなら無理矢理にでも振り向かせればいい。気付かないなら気付かせてやるまでだ。
米神に青筋を立てて憤る少年は十五歳にはあるまじき顔付きをしていた。

まあもっとも、

「……私、今までにない素晴らしい提案を思い付きました」
「(イヤな予感しかしねぇ)……なんだよ」
「平門さんに片想いするツクモちゃん、そんなツクモちゃんに片想いする花礫君と與儀君の三角、いや四角関係(?)なんて構図はいかがでしょうか!!」
「お前なんかくたばっちまえ」
「え」

そんな威勢も、彼女の前では全く歯が立たないのだけれど。





@この方も中々の不憫
「……君はまたこんな所で…」
「あれ、喰君お久しぶりですね〜」
「うん、久し振り。…ってそうじゃなくて、紙束広げて何やってるの?」
「これからベタ塗りなんですよー。墨汁取りに来ただけで本来ならばこんな人目につく所でやるべき事じゃ無いと重々承知してるんですけど、もし部屋で躓いたりして墨汁ブチまけたらと思うと戦慄が…」
「もしかしてまた足の踏み場無いの?この間大掛かりに羊達が君の部屋掃除してたって人伝てに訊いたけど」
「お恥ずかしい限りで…脱稿の締切近いと片付ける暇も無いんです…」
「だからって羊に手間取らせるのもどうかと思うんだけどね…因みに今描いてるのは何のやつ?」
「ツクモちゃんと花礫君…に似た人物を空想したお話です」
「もういっそ本人達借りたって開き直れば良いのに…っていうか何でいつもツクモちゃんの相手は花礫君とか平門さんなワケ?近くにはツクモちゃんに相応しいこんな打ってつけの美青年が居るのにさ」
「喰君はなんかお惣菜みたいなお手頃感が」
「オイ。なら描いてみてよ、お手頃なら簡単にちょちょいのちょいでしょ?」
「いやあ…私ゴリ推しは苦手なんですよ…このキャラとキャラのカプ良いよね!もしくは良いから読んでみて!って勧められると大抵地雷でトラウマになりつつ…」
「回りくどいけどつまり何、僕とツクモちゃんは地雷だってこと?」
「いえ、そういうワケでは。ただ…」
「……歯切れ悪いなあ」
「すみません。でも私の見解では喰君は報われないお話のが合ってると思うんです!高嶺の花であるツクモちゃんには可愛い可愛いと言っていますが、喰君みたいなタイプの方は本当に好きな子にはそういう歯の浮くようなセリフとか素直に言えないのが定石で最後には好きな女の子が別の男性と寄り添い合う姿を見ながらそっと身を引くか、『あの時こうしてれば良かった』なんて後悔に苛まれつつ歯軋りする姿が似合うというか、要するに何が言いたいのかっていうと私の望みはツクモちゃんに横恋慕する喰君のが良いということです不憫キャラジャスティス!」
「ごめんもう良い。もう良いから」
「なぜです!?喰君こそ悲恋という二文字が相応しいと思います!引き立て役には適任って言ったら流石に酷いですけど哀愁漂う背中は慰めたいって心から思います!!」
「うん、君に慰められてもちっとも嬉しくないし多分逆に傷口に塩塗られるや」
「え?」
「え?じゃない」
「私にはさっぱり」
「さてはワザとだろアンタ」
「いえ決して明確な意図は持っていませんええ喰君をいじり倒したいなどと」
「思ってたんだな!!……っとに…こんなんじゃ花礫君も苦労する訳だ…」
「……皆さん最近口を揃えて仰りますが、どうして花礫君の話題に?」
「まさか気付いてないの?彼があんっな分かりやすい反応してるのに?」
「分かりやすい反応…ツクモちゃんに?」
「ダメだこの子僕の手にも負えない」


(平門さんならどうだろうな…いや幾ら口は達者でも太刀打ち出来ないか…?)
(…あ、しまった線からはみ出たぁあ!!)
(この調子だと無理だな、うん)

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