沢山の質問ありがとうございました!


@料理長と兵長はどんな関係だったの?

管理人がお答えさせていただきます。
実は裏という程隠していた訳ではありませんが(寧ろ結構重要)、兵長と料理長は恋人同士という設定でした。それも婚約を事前に控えていました。
尤もプロポーズはまだされていません。壁外調査から帰ったら兵長が指輪と共に渡して告げようと考えていたのですが、その調査で副兵長基い料理長が奇行種に出会し命を落としてしまったため一生叶わぬ夢となりました。当時、リヴァイとは別々の班でした。「料理長の夢想」でも話していた、帰ったら一日休暇をやると約束していたのはこのプロポーズの為だったんです。その理由から副兵長の遺骨はエルヴィンの配慮によってリヴァイに託され、慰安碑とはまた別の所に墓が建てられました。今も猶それはリヴァイの管理下に置かれています。…そう考えるとリヴァイ兵長が報われないですね…。ですが料理長は幸せでした。最期に愛しい人の声を聴き、腕に抱かれ、天寿を全うして生涯を閉じることが出来た。これ以上の幸せがあるものなのか。世界は残酷です。だけど男が女の脱け殻となった遺体を抱いて凛と真っ直ぐ前を見据える様は、何よりも美しく、そして儚かったのでしょうね。


@料理長はどれくらい兵長のこと、前世のこと覚えてる?

↑の質問を一読していただいて明記してある通り、二人は恋人同士でした。が、料理長にその記憶は残っていません。私達がそうであるように、子供の頃の記憶は皆さん大抵は曖昧でひどく朧気なものでしょう?それと同じなのです。
だから精々「ああ、そういえばこんなこともあったなぁ」くらい。元々数多の死線を潜り抜けてきた二人はお互いの立場上もあり、時間などすれ違いも多々あって恋人らしいことは出来ませんでした(と言っても料理長が覚えてないだけで全くしなかったという訳ではないです)。なので余計に記憶があやふやな料理長からすれば、自分達が恋人同士だったとは到底思えないんですね。故に料理長は自分だけの一方的な恋慕、リヴァイに対して強い憧れを抱いていたのだと解釈しています。
生まれ変わった現在は恋愛感情は無く、ただもう一度出逢えたのならば今度こそは肩の荷を供に背負いたい。それまでにもっと強くなってみせるから、だからもし巡り会えたその時は貴方の背中を支えさせて下さい。そう一心で願うばかり。 


@喰君はいつ頃から無糖夢主のことを?

「いつ頃、っていうほど具体的には分からないかな。本当はずっと目を逸らしてて、最初から好きだったけど花礫君に相手にされない名前を見て安心しきってたのかもしれないし、或いは名前が能力者にやられて失うかもって思ったときかもしれないし。あ、でも確信したのは二人がくっついた時かな。あの時の名前はほんと嬉しそうなカオしちゃってさぁ……ま、今回もいつまで保つか分からないけど?そしたらちゃあんと貰ってあげるから、いつでも名前のことこっ酷く捨ててくれていいからね、花礫君(にっこり)」

裏では喰に殴り掛かろうとする夢主と花礫の姿が合ったとかなかったとか。縁起でもないことサラリと仰るのが拙宅の喰くんのデフォ。


@無糖夢主と朔さんの恒例儀式は事前に打ち合わせ済み? それともその場のノリで?

「成分はノリと勢いと悪ふざけで出来ています」
「全部同じ意味だからなソレ」
「意外とこれ頭の回転早くないと大変なんですよー? 朔さんてばグイグイ押してくるから」
「悪ィ悪ィ、名前があたふたしてんの見んの楽しいんだわ〜」
「爽やかにえげつない!」
「……俺に苛めたいと思わせる、可愛いお前が悪いんだろ?」
「──っやだ、朔さんのばか…、そんなこと言われたら許すしかなくなっちゃうじゃないですか……」
「っはは、顔真っ赤。…ほんと、食ったら旨そうなくらいに」
「……朔さんになら………私…」

『えー、テステスー。…よしっ、ピンポンパンポーン! 艇内アナウンスにてお知らせでーす。名前さん、名前さん。とある方がお呼びです。至急无ちゃんと花礫くんの部屋にまで行くよーに!

あっあと逃げるなよって言ってたよ!』

「逃げろ!!!」
「あ、花礫」
「わきゃああああああ」
「…捕まったな…成仏しろよー名前」

※もちろん夢主はその後しっかりお仕置きされました


@料理長と兵長はお互いどう思ってる?

・兵長のお話
「無茶を仕出かすとこがたまに傷だな。あいつは言ってものらりくらりと誤魔化しやがるからタチが悪い。自分の身を顧みず他人に尽くすが、常にどこか一線引いている。そんなところも俺があいつを手懐けたいと見初めた理由の一つではあるが、時折その壁がとんでもなく煩わしくなる。素直に甘えてくればちっとは可愛いげの出るものの…今度どうやって躾けてやろうか…」

・副兵長(料理長)のお話
「…なんか悪寒が。ああ、えっと。性格には聊か…聊か? 難はありますが、上司として尊敬はしています。すぐ暴力に出るのは誉められたことじゃありませんけどね。なんで私もあんな人に惚れたんだか…未だに謎です。でもあんな粗暴な人でも、優しいところはあるんですよ。弱い部分を決して他人には晒さない、そんな彼だからこそ強く惹かれたのかもしれませんが」

この二人の関係は一言では言い尽くせないな…背中を預けあっているけれど過干渉はしない。というかわざわざ口にしなくてもお互いがお互いのことを理解しているため言葉にする必要もない。まるで熟年夫婦みたいな二人…かな?


@花礫くんはもしあのかくれんぼで夢主を見つけられなかったらどうしてた?

「地の果てまで追いかける」
「皆さーん、花礫くんこんなに格好いいこと言ってますけど今の顔ものすっごいえげつないですからねー」
「うるせぇよ。別に居場所が分かんねーワケじゃねえんだ、許可さえ下りればいつだって追うことは可能だろ」
「いや…そりゃあそうだけど…もしその頃には私が別の人に惚れちゃってたらどうするのさ!」
「へえ…お前の俺に対する思いなんて所詮その程度だったんだな」
「!!?」
「…で? なにか他に言うことは?」
「すみませんでした私が悪かったですだからその笑顔止めてくださいこわい」

狙ったエモノは逃がしません。有り得ないだろうけどもし夢主が別の人に惚れてた場合は紐で括って連れ帰り拉致監禁する勢い(笑)


@朔さんは無糖夢主の事どう思ってる?

「俺の嫁!」
「……」
「……おいおい、冗談だからそんな睨むなって花礫」
「別に睨んでねーし」
「そうかぁ? …ま、そういうことにしといてやるか。そーだな、あいつは俺にとって妹みたいなモンだ。名前って最初実は極度の人見知りだったんだよ」
「は? あいつが?」
「そーそー。喰の後ろに隠れて全然顔見せてくんねえの。でも懲りずに俺が何度も話しかけてたらやっとこさ答えてくれるようになってな」
「…もしかしてそれが」
「そ。恒例挨拶のきっかけ」
「……」
「まあ所詮ふざけたお遊びだし、俺も名前も本気じゃねえから安心しろよ」
「な、誰が心配なんかしてるかっての!」
「あっれー、俺心配なんて一言も言ってねーけど?」
「! …のやろう……!!」


@花礫が無糖夢主の好きな所は?
皆さん11巻のカバー下を思い浮かべていただければ(笑)

「ハッ、シークレットだからって俺が言うとでも思ったら大間違いだぶぁー…ッムグ!」
「これは大変失礼しましたお嬢さん方。何分素直じゃないものでこんな憎まれ口を。本心は話したくて話したくてしょうがないみたいですから、どうか呆れず最後まで付き合ってやってください」
「んんっ!? んーっ!!」
「何々? 笑顔が愛らしくてちょっと抜けてるけどそんなところも堪らなく愛しい? 名前が恥ずかしがる姿なんか最上級に可愛すぎて誰にも見られたくないから閉じ込めたいと思ってるほど? やれやれ、とんだ惚気話だな。一杯食わされた」
「んんんーっ!!!!」
「平門さん平門さん! 花礫くん窒息しちゃうからそろそろ離してあげて!!」
「…チッ」
「ぷはっ、…っの、いきなり何しやがるクソメガネ!」
「お前がお嬢さん方の期待に背き、素直に言わないのが悪いんだろう。まあ、別に無理して言わなくてもいいがな。アレをバラされても構わないならの話だが」
「…アレ? って平門さんが持ってるソレ花礫くんの携帯じゃあ…」
「っ!? なんで、おま、まさか…!」
「俺も思わず目を疑ったよ。まさか花礫の携帯の待受画面が名前の──」
「っだあ!!! わぁったよ言えば良いんだろ言えば!!」
「え、ちょ気になる…! 携帯の待受が名前の何なの!? 教えて花礫くんっ」
「るせえ引っ込んでろ!」
「ひどい!」

「…別に、今更好きなとことか深く考えたことねーよ。今までいつの間にか近くにいて、ヘラヘラと呑気に笑い掛けてきて。だから常に目の届くとこにあいつが居ねーと落ち着かねえっつうか、なんつうか。…っっそれだけだ!!」

「あ、逃げた」
「…つまり存在自体が好きって言ってるようなものだな。むしろそうとしか聞こえない。お嬢さん方、どうやらあれが花礫なりの精一杯のようですので今回はこれで何卒ご容赦願いたい」
「あ、ところで花礫くんの待受画面って結局いったい……」
「折角だから見るか? あいつも随分可愛らしいことをしているぞ」
「え、う、うーん……っごめん、花礫くん! 好奇心には勝てない!」


その後、花礫の携帯待受を見た與儀は意外なものに瞳を見張ったのでした

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