◆彼氏倉持に好きって言ってほしい

好きって言って

◆バレンタインチョコにも宛名は必要です

「あの、これ…!」
「…ちっ、またかよ」
「え?」
「いや…、御幸だろ? 渡しとく」
「えっ? あ、待っ…!」
「心配すんな。匿名で渡しとくからよ。つかお前の名前知らねーし」
「(ガーン!)…はぁ。あの人鋭いのか鈍いのか分かんないな…」

「御幸、ほらよ。追加のチョコ」
「え? 俺に? 誰から?」
「女子」
「ふーん。(あ、カード挟まってる。……って、『倉持先輩へ』って書いてあんじゃん! こいつ、一体どういう状況でチョコ奪って来たんだ?)……なあ、その子、可愛かった?」
「あ? なんだよお前。可愛かったら付き合うのかよ?」
「別にそういうわけじゃねぇけど」
「…そうだな、まあ、わりと、かわ…かわいかった」
「ふ〜〜ん」
「んだよニヤニヤしやがって!」
「ところで倉持、このチョコお前宛てだぜ」
「……は?」

◆倉持とクラスメイトの鈍感女子

雑談と告白。

◆甲子園直前に夏を満喫したいマネージャー夢主

「全国制覇したらもう夏終わってるから私明日一日お休み貰って一人で海行ってきますね」
「は? おい待て、ふざけんな(何考えてんだ、んなのナンパされに行くようなもんじゃねえか)」

◆好きなものは「好き」と言える彼氏チー様

┌高2同級生主ver.
「ハンバーグ好き?」
「あ? 好きだけど」
「オムライスは?」
「好き」
「野球は?」
「好きにきまってんだろーが!」
「私は?」
「好…、……好きだ」
「私も倉持大好きだよ!」
「…ぅっせばーか」

┌高3チー様と後輩主ver.
「ハンバーグ好き?」
「あ? 好きだけど」
「オムライスは?」
「好きだな」
「野球は?」
「はぁ? 好きにきまってんだろーが」
「じゃあ私は?」
「…何言ってんだお前?」
「ねーえーわーたーしーはーー?」
「っせーな、好きだよ」
「…! 私もっ! 私も大好きですー!」
「知ってるわ」
「(素敵笑顔頂きました…!)」

◆ファーストキス

「キスしていい?」
「おう」
「スゥ〜ッ。…」
「ッ…ヒャハハ、タンマ、わりw」
「……??」
「お前、キス初めてかよ」
「(ムムッ、)違うもん!」
「強がんなよ。バレバレだっつの。息は止めなくていーんだよ」
「えっ? そうなの?」
「ああ、…ッヒャハハ!」
「ちょっと、思い出し笑いしないでよ! 笑い過ぎだし!」

◆彼氏倉持とくだらない会話。

「倉持」
「あ?」
「私を、フッてくれない?」
「はあ!? 何言い出すかと思ったら……。え、お前、俺と別れてぇの?」
「私は別れたくないよ? だって倉持のこと大好きだもん」
「……、てか矛盾してんぞ」
「してないよ。私、叶わない恋がしたいの」
「…贅沢な悩みだな」
「そんなの価値観の押し付けだよ。まあ、確かに贅沢かもしれない…けどさ、失恋こそ青春だと思わない? 私、青春らしい青春を謳歌出来てないと思うんだよね」
「くだらね」
「ちょっと!」
「悪ぃけどよ、そんなくだらねー理由で別れるとかありえねぇ」
「それは…そうだけど」
「ぜってー離してやんねーから、覚悟しとけよ。ヒャハ」
「(あ、今、ちょっと青春したかも)」
「んだよ? 惚れ直したか?」
「…ぅっさい」
「諦めろ。もうお前が叶わない恋することなんて一生ねぇよ」
「…(それってもしかしてプロポーズ? ていうかこの男、いつからそんな臭い台詞言えるようになったの)…ふーんだ。じゃあ私、倉持以外にいい人見付けるもん」
「あ? 離さねーっつったろ。他の野郎に色目使いやがったらマジで殺す!」
「…フフッ(逆に倉持を振り回すのも楽しそう!)私達、ちょっと出会うの早過ぎたのかもね」
「まあ…、人生は長ぇしな」
「だよね!? よし! じゃあちょっくら後輩を色仕掛けでメロメロにしてくるねっ」
「は!? おい待てコラ!!」
御「はっはっはっ、アイツら見てると飽きねーわ」

◆バレンタインの告白


「倉持先輩、好きです」
「まじかよ」
「返事は要りません。チョコだけ貰って下さい。ではっ」
「は? お、おい…」

昼休み
「倉持先輩、私の気持ちです。受け取って下さい」
「さっき貰ったけど…」
「これも私の本命チョコですから貰って下さい!」
「お、おう」

放課後
「倉持先輩! 大好きですー」
「ヒャハっ、お前どんだけチョコ用意してんだよ」
「チョコレート、何個貰いたいですか? 私が望みを叶えてあげますよ。ただし、全部私からのチョコですけどね」
「独占欲強くね?」
「倉持先輩がカッコイイから、女の子だって牽制するの大変なんですよ」
「そーかよ、ヒャハッ。…まあ、そーだな、数より質だな」
「質…手作りをご所望ですか?」
「いや、コレ貰うわ」
「…!」
───CHU

◆友達以上恋人未満の倉持にジュースを奢ってもらう

「どっちがいい?」
「両方」
「ふざけんな。先に選ばせてもらうだけ有難いと思えよ」
「じゃあこっちもらうね」
──チュッ
「……、」
 唖然としている彼の左右の手からすり抜けて落ちそうになったジュースをどちらとも見事にキャッチして颯爽と去る夢主
「全部くれるなんて、倉持太っ腹〜! じゃあ先に戻ってるね〜」
「……」
⇩翌日
「ねぇ倉持〜」
「あ゛あ!? なんだよ!」
「なんで昨日からずっとキレてんの???」
「…チッ」
「…ごめん。チューしたのそんなに嫌だった?」
「……別に嫌じゃねーけど」
「……」
「……」
赤面する二人

◆ジャージの貸し出しは中止です

「ねぇ倉持、ジャージ忘れたから貸してくれない?」
「……ん、」
「ありがと〜! 私寒がりだからさ〜」
↓返却後
「……(あいつが着た俺のジャージ…)」
「おっ、丁度良かった倉持、俺ジャージ忘れちまってよ、貸してくんね? 俺寒がりなんだよ」
「ぜってーやだ! 他あたれ!」
「あ゛あ゛っ!? なんでだよ、丁度手に持ってんじゃねーか! 貸せよ!」
「るっせ! 汚ぇ手でこれに触んじゃねぇよ!」

◆セトタクと倉持先輩に憧れる夢主

「タク、今日も倉持先輩最高にカッコよくない? 私、息してる?」
「…そうだな、あの先輩はいつもカッコいいよな。あと息はしろよ?」
「タク、沢村先輩が倉持先輩に蹴られてる」
「ああ…、なんかだいぶ見慣れてきたなこの光景」
「羨ましいいいい」
「っおい、待て待て落ち着け!」
「離して! 私も倉持先輩に蹴ってもらって来るぅう!」
「やめとけって! 変態がバレるぞ!」


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