どなた
くるくる回す杖の先
地面を叩いて確認するよ
今の耐久性を
下で蠢く無数の影が
こちらを睨みつけるけれど
ひとつ こつんと突いてやれば
黙らせることができるんだ
仕掛けが作動する前に
早く逃げなよ
無駄かもしれないね
わかったら
そこで謝ってね
やっと手にした閃光の先
流れが急に速くなっていく
自由自在に操れるんだぜ
下で蠢く無数の影は
懐かしさの塊だった
こつん とひとつ小突いてみれば
記憶が蘇ってくるんだ
見ていられるか
槍で守られているさまを
お前に狙いを定めて待機中
わかったら
もう逆らわないでね
「ああはなりたくないでしょう?」
叩き続けた結果
知らないうちに脆くなっていた足場
杖も原形をとどめていない
誰か 誰か
守ってくれ
誰か 誰か
思い出してくれ
崩れ落ちながら
最後の一振り
虚しく空を切った
杖の残骸が舞い降りる
不思議と手に馴染むそれ
ひとつ こつんと突いてみたら
無敵になれた気がして
また
繰り返されていく
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