嘘でも嬉しいよ


走り書きで残したら
知らないふりされそうだ

丁寧に線を引いていったら
埋もれて見えなくなった

そんな
当たり前のことを考えながら

躊躇いながら願う夜



顔を顰めて
不快感をあらわにしても
文字には表さないでしょう

貴方は本当に優しいね



風に任せて泳がす手を
直線で細く塗り潰す手で
紙一枚の温度を感じる手が
何度も確認するようにさ

乾いた感覚を知るんだな
くしゃくしゃと



嘘でも嬉しいよ
喉がからからだとしても

貴方は本当に優しいね





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