鋭角の破片
ラベルを剥がして
行き先は
知らない
運ばれていく感情
切れた傷口が
半開きで
笑った
古びたページが
朽ち果てていく
触るのもままならないうちに
風に飛ばされた破片を
手にした誰かが
笑った
「何が書かれていたか
私は知っています」
そうして
半開きの口から
放たれた
さぁ おやすみ
もう眠る時間だ
残されたカスすらも
粉々にする勢いで見えなくなるから
鏡の裏側で
呪文を唱えて
さぁ おやすみ
凍えた世界で
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