子守唄


クッキー缶に閉じ込めた
暗い調子の子守唄
画用紙に滲む紫と赤
水で伸ばせば混ざって乾く

掠れた声で2番へ続く



絵の具を直接、画用紙に出して
指先ひとつ、幾何学模様
やっぱり駄目だ、と筆を手に取り
たっぷりの水で流していった

ぼろぼろになるまで繰り返し続く



淡い光と柔らかな風
唇を噛んで涙を流す
筆洗バケツはからからのまま
静かに滴を受け止めた

残ったものは少ないけれど
確かにあった
そんな気がする



今日はこれにておしまい、さよなら

焼却炉まで歩いていくよ

夕日の色が好きだから





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