だから、なのに


錫の器に落とす

縁を滑り
底に着地するまでの一瞬



『友達なんだから』
『家族なんだから』
『頭がいいんだから』

『それが普通だから』



重さがある
ストン、と真っ直ぐ
ぶつかったけれど

まるで
どこかにひっかかったように
もしくは
粉々に砕け散ったように
そもそも
そこには何もなかったかのように

響かなかった





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