※魔法(しかもマドベーゼ)からop


一言でいうとこうだ。空から女の子が、降ってきた。もう一つ付け加えるなら、こう。女の子は、魔女らしい。

「な、ナイスキャッチ、おじ、いやお兄さん・・・!」
「あらら、今オジサンって言いかけたでしょ」
「いやぁそんな・・・って、ココどこですか?!?!えッ、海!?!なに?!
なんで?!?ウワアアアア!?!?氷?!?」

あんまりにも大きなリアクションなので、説明してあげることにした。俺は悪魔の実を食ったヒエヒエ人間で、今はチャリを漕いでサボリっつーかなんつーか。名前はまぁ、青キジって言うんだけどね。ここまで言えば分かってもらえるだろう、と思ったんだけど。俺結構有名人だし。

「悪魔の実?!?なんですかソレ?!?あ、悪魔の罠の仲間かなんですか!?!薬草学でそんなんやったかなぁ・・・あ、あと青キジさんって変わった名前ですねぇ」

俺を知らないのは、まあいい。(むしろあんな勿体ぶって名乗って恥ずかしい)けれど、伝承だと思ってはいるかもしれないけれど、この世界に悪魔の実を知らない人なんて果たしているのだろうか。これは色々ありそうだな、と不躾ではあるがジロジロと観察してみる。少し、覇気を出してみたりとか。けれど目の前の少女は全く気に止めていないようで、慌てて自分の服をガサゴソとやっている。

「あー!よかった、ありました!」
「何が?」
「やだなぁ、杖ですよぉ。そんな氷出せるなんて、青キジさんも魔法使いでしょう?」
「魔法?」
「え、違うんですか!?あっちゃあ、マグルに名乗っちゃうのって、違法なんだっけなぁ・・・まあ、内緒にしててくださいね!わたし忘却術って苦手で」

マグル?という耳慣れない言葉。お伽話みたいに、棒切れみたいな杖を持つ少女。なんだ、この子は。

「じゃあ、えっと、青キジさん。ありがとうございました!お世話になりました!」

「え、ちょっと、」

「アクシオ!コメット!」


手のひらを前に勢い良く付き出すも、何も起こらない。聞こえるのはいつも通りの、穏やかな波の音だけ。

「・・・・・(ほんとに、魔法使いなのかしら)」

「だ、ダメかぁ〜・・・・・いや待って!まだ姿現しが・・・!って遠いとバラけちゃうからなぁ、ヤダなぁ」

困った、と頭を抱える少女は、分からないことだらけだけれど、とりあえず絶対危なくはない。むしろ、放っておいたほうが危なっかしい、と結論づけて。

「なァお嬢さん」
「あ、すみません名乗りもせず!なまえです!」

「じゃあ、なまえちゃん。・・・取り敢えず、俺に保護されときなさいや」

-meteo-