sweet room...



部屋の奥は一面ガラス張りで、そこから二人で歩いてきたネオンの街を見下ろすことができた。きらびやかなデパートのショーウィンドウ。ダイヤのような街頭たち。メトロの入り口。歩く街の人々はまるで砕いたチョコクッキーみたい。


ビロードの夜空はすぐそこ。柔らかい絨毯に新調した赤いパンプスのヒールが沈んでいた。



名前を呼ばれ、振りかえる。蒼い瞳をした彼がひざますいて、花束をさしだす。


「誕生日、おめでとう」


いつものかっこつけた顔じゃない。甘い顔に甘い香り。ソファに投げ捨てられたピンクのペリエ。なんてずるいの。蒼い瞳が震えている。彼の甘い香りを吸い込むの。祈るようにひざまずくあなたのその姿が好き。



20151221



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