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私には、顔が瓜二つの血を分けあった兄がいる
彼は、幼い頃から活発で…人当たりもよく成長するにつれてうち秘められていた才能を開花させていった
対して私は、兄とは正反対の性格
外へ出るよりも家の中で本を読んで過ごしていた
時より…外から聞こえる兄の燥ぐ声が気になり窓から外を眺めるだけで…"私も兄と一緒に外で遊びたい!"とは一度も思わなかった

幼少期の思い出は、特にこれといってあまり無い
正直な所…両親は、私よりも兄を可愛がっていた
出掛ける時は、基本…兄の行きたい所が最優先
私は、有無も言わずについていくだけ

そんなつまらない日々を過ごしていたが…ある日を境に私達の日常は、一変する

"対向車が中央分離帯を越えて突っ込んできたらしい"
"なんて不運な事故なの"
"二人共…即死だったらしいわ"
"逝くには、早すぎる…まだ二人共、小学生なのに…"

私達が小学生最後の夏休みを迎える前日に両親が他界した

"どうする?まだ小学生でしょ?"
"零君なら、私達が引き取っても構わないけど…"
"霄ちゃんは…、ねぇ…?"
"引き取り手が無ければ児童養護施設に預けるしか…"

見たこともない親戚の人達が離れた場所で話し合っていた

「(やっぱり…零だけなんだ)」

こぼれ落ちそうになった涙をワンピースの袖でゴシゴシと擦り拭い拭いた

「…霄…泣いてる?…どうしたの?」

「…私の居場所って…何処にあるの?」

兄は、離れた場所で話し合っている親戚達へ視線を向け溜め息を溢した後…私を抱き締めた

「霄の居場所は、僕の隣…」

「零の隣?」

「父さんや母さんが、亡くなって僕も寂しい…だけど僕の隣には、霄が居る…何故僕達が、双子として産まれたのか解る?」

「どうして?」

「1人だと挫折して乗り越える事が出来ないけど…2人で力を合わせて支え合えば…どんな困難も乗り越えられる」

兄は、抱き締めていた私の体を離し…コツン額を合わせた

「僕達は、2人で1人…一心同体」

"僕にとって霄は、世界で一番大切な存在だよ"
兄は、ニコリと微笑んでいた
その笑顔を見て…何故両親が兄を可愛がっていたのか何となく分かった気がした

私達は、高校へ進学する迄の四年間…児童養護施設で過ごした
高校へ進学するのを期に…二人で