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高校へ進学してから生活のリズムが徐々にズレ始め…ふと立ち止まり気が付いた時には、互いの関係性までもが変わってしまっていた
高校では、テニス部に所属し…毎日遅い時間帯まで部活に明け暮れる日々を過ごしていた
妹は、極力同級生と関わりたくないらしく…部活に属さず複数のバイトを掛け持ちしていた
一体、どのような職種のバイトをしているのか…
気になって幼馴染みと一緒にこっそり妹の後をつけてみたが、毎回撒かれバイト先を特定できずにいた
リビングのソファーに腰掛け小説を読み耽っていると…"ガチャリ"と施錠が解除される音が微かに聞こえた
「おかえり」
「…………」
「こんな遅い時間帯まで…本当にバイトなんだよな?」
返答を返さない妹の様子が気になり視線を小説から離した
「…その怪我…一体何かあったんだ?」
妹の左頬が、大きなガーゼで覆われていた
「」