幸村先輩たちが着替えてる間に、私は制服のままコート整備にかかった。


すると、後ろから声が聞こえてきた。


「女の子がスカートでコート整備などするものではないですよ」


『!!あなたは…』


「はじめまして、三年の柳生比呂士です。あなたは、江藤みのりさんですね?」


『はい…』


「幸村君から聞いています。そろそろ集合時間なので、部室に行きましょうか」


『はい。』


最後の確認をしてから、柳生先輩と共に部室に向かった。










「…みんなそろったね?じゃあ紹介するよ。新しいマネージャー、ほら、江藤さん、挨拶して。」


『はっ、はい…!』


緊張で手と足が一緒にでるくらい緊張していた。


『二年、江藤みのりです!やるからにはR、準R、平部員、全員面倒みたいと思ってます!よろしくお願いします!!』


私はそういって頭を下げた。


すると、周りはざわざわしだした。


え、なんか変なこと言ったかな…?


『幸村先輩…』


「大丈夫、みんな、江藤さんの発言に嬉しかっただけだから。」


『…え?』


「今までのマネージャーはRばっかり賞賛する奴ばっかだったからのう」


『え?そうなんですか?』


「まあその話はいいとして、ほら、皆自己紹介して!」


幸村先輩の一言で、1人ずつ自己紹介し始める。



「よし、これでいいかな?じゃあ練習開始!」


『それじゃあ私は…』


早速ドリンクを作るべく、データマンだという柳先輩に、みんなのドリンクの味の好みを聞きに行った。




初めての朝練!

(柳先輩はーっと…。…だめだ、私のお粗末な記憶力では…)