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私の身体に顔をうずめて、穏やかに寝息をたてる私の主人。
夜中に目を覚ますと、こうなっていた。
はて。主人は私の静電気のせいで、こうして触れることが出来ない筈だったのだが…。
ふと、自分の電気が日中よりも弱くなっていたことに気が付いた。
もしかすると、睡眠中の私の電気は、相当弱くなっているのかもしれない…。
そんな事を考えている私を余所に、主人は気持ち良さそうに身をよじり、すり寄ってくる。
はあ、たまらない。
おそらく本人は今、自分が私に触れている事に気付いてはいないだろう。
ふふふ。朝になって、起きたときの反応が楽しみだ。
温かな重さは、言い表せない安心感を私に与えてくれる。
彼女が私に抱きついて眠るのは、コリンクの頃からだ。
全く、今の私は姿も大きさもあの頃とは随分と違っているというのに、彼女は昔から変わらない。
いつでも変わらないその寝顔は、無防備で、だらしがなくて、本当に、可愛くて、守ってやりたくて。
そんな彼女の頬に、少し湿った、私の鼻先を寄せる。
やさしい、甘い香りが、私の肺を満たしていく。
これからもこうして、一緒に眠ってくれるんだね。
これからも一緒に、生きてくれるんだね。
ありがとう。
ありがとう。
夜が明けるまで、あともう少し。
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