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ダヴィンチちゃんに言われた通り、自分の部屋の扉を開け、彼を招き入れる。机の横にある白い椅子を引き座らせる。

「あー…えーと…ここ、私の部屋。必要だったらいつでも来て大丈夫です」
「わかりました」
「…マスター、僕に対しては敬語でなくても問題ありませんよ」
「ああ…そういうものなん、なの、かな……あなたが初めてのサーヴァントだから、わからなくて…でもあなたが、そういうならそうしようかな」
「はい、そうしていただけると幸いです」
「はい……」

初めてのサーヴァントに対する緊張と、元からそうなのか固い言葉で話す彼によって、静かなやりとりだけが交わされる。それがより緊張を煽って、背筋が伸びる。

「ええと…じゃああなたについて知りたいんだけど、色々聞いてもいいかな?」
「はい。僕はアサシンで、生前の経験か悪特攻、人間特攻を有しています。攻撃は…」
「ああ、違う違う。戦闘についてじゃなくて、あなた自身について。…その、問題なければ、その生前の話とか、今のあなた自身についてとか。嫌でなければ聞いてみたくて…」
「…僕自身?」
「そう。私はあなたのことを道具として使いたいわけじゃなくて、えーと…仲間として扱いたいから…例えばうーん…あなたの好きなものとか嫌いなもの、得意なものとか苦手なものとか…その…知っておきたいと思って」

自分の思いを辿々しく告げると、彼は黙り込んでしまう。もしかして気に障ったのかと顔を覗き込むと、特に表情は変わらないまま。だが、不快な表情は浮かべておらず、安心して胸を撫で下ろした。

「…では、マスターの望む通り、僕自身のことを話させていただきます」
「…うん、お願いします」

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