そう笑って、私は彼とやってみたいこと、わからないこと、また彼について話したり、結局私自身のことはあまり話せないまま昼頃まで会話をした。色々と話して、が私が気づいたことは、私自身が空っぽな人間だったということだけだった。
「さて、あー…もうお昼だし解散しようか。また話したいことがあったら呼んでね、いつでもこうしてまた話をしたいし」
「わかりました。僕もいつかマスターと話したいことがあるので、その時はまたお声がけ致します」
それでは、と部屋を出ていく彼を見送り、食堂へ向かう。そういえば食堂では誰が食事を作っているのだろう、それ専用のスタッフがいるのだろうか…
すると、食堂には1人のサーヴァントがいた。赤い服を着た、褐色の男性だ。
「……サーヴァントさん、ですよね?」
「ああ、君がもう1人のマスターか。マスターから話は聞いている。言ってくれればなんでも用意しよう」
「ええと…特に食べたいものもないしお腹も空いていなくて…」
そう言えば彼は、しっかりと食事を取らないと体に悪い、といいメニューの提案をしてきた。様々なメニューを提案されるが、聞いたことのない料理も多く、どれがいいのかわからない。
「ハンバーグってなんでしょうか…異国の食事はわからなくて………」
「君、どんな……いや、和食で育ったのか?とりあえず食べられそうな料理を言ってみてくれ」
「ええと…これくらいの飲むゼリーのようなものだとか、四角いビスケットのようなものだとか…そういうものがあれば楽なんですが…あ、一応白米も食べたことはありますけど…」
「……どうやら君に聞くのは間違いのようだな…米を食べたことはあるのなら雑炊でも作ろう。今後は色々なものを作るから、しっかり食堂に来るように」
呆れたように顔を覆う彼を見て、自分の育った環境は、やはりまともではなかったことに気がついてしまった。