「あ、サンソン。いいよ」
「五木さん、隣いい?」
「立香くん。大丈夫だよ」
食事を摂ろうと席に座ると、両側に人が来て、思わぬ人たちで驚いてしまった。そしてそれぞれ食事を摂り談笑しながら楽しそうに箸を進める。
「五木さんは雑炊なんだね、野菜多くて美味しそうだね」
「…あ、これやっぱり野菜なんだ。初めて見る料理だから何が入っているかわからなくて…」
「……初めて?ええと…洋食育ちだからこういうの食べてこなかったの?」
「いや…その……実はちょっと育ちの影響で、ちゃんとした料理を食べたことがなくて……だから飲むゼリーみたいなものとか、クッキーみたいなものをもらいたくて来たんだけど、厨房にいるサーヴァントさんにとりあえずこれを食べるといいって作ってもらったんだ」
「…ゼリー?クッキー…?」
訝しげな顔でこちらを見る立香くんに、もしかしてこれも普通の人は知らないのか…?と焦ってしまう。慌ててサンソンの方を見ると、サンソンもこれまた訝しげな顔をしていた。
「……マスター、午後からは食事の大切さと栄養素と体の構造の話をしましょう」
「…そうだね…五木さんにはそれが必要だね……よろしく、サンソン」
「はい」
何がなんだかわからないまま、午後の予定は埋まってしまった。