※口悪ヒロイン注意
※羊みたいな執事 続編
「甘っ!何コレ甘っ!ちょ、甘っ!」
「ついに頭おかしくなりましたか、お嬢様」
「アンタにだけは言われたくねーよ!」
「あのさァ、昨日から口悪すぎ。お嬢様らしく上品に言えねーの?」
「黙れダメな天然おパーマ執事」
「どこ上品にしてんだよ!バカだろ!お前実はバカだろ!」
「お前がな」
「ちょ、今のダメだわ!銀さんの繊細なハートが粗いヤスリで削られた感じだわ」
「意味わかんないから」
父さんと母さんが旅行に行ってしまったせいで、好き勝手する執事の銀時。いつもはシェフが美味しい夕食を作ってくれるというのに、今日は何故か銀時が作った料理が並んでいた。ふわふわのオムライスにスクランブルエッグに目玉焼きに卵焼き…卵ばっかじゃね?って言ったら目を逸らされた。仕方なく(見た目は美味しそうだったし)食べることにした。そして一口食べた瞬間に冒頭のセリフを吐き出したわけだ。だって、何か甘いんだもん。
「もしかしなくても砂糖入れたでしょ」
「当たり前だろ、隠し味ってのは砂糖が一番なんだ」
「いや、隠し味どころか全面に突出してるんですけど。砂糖の味しかしないんですけど。こんなの食べれないんですけど!」
「ワガママ言ってんじゃねーよ。世の中にはなァ、糖分は週一って医者に制限されてる可哀想な執事が居るんだよ」
「アンタ限定だろーが」
泣き真似をする銀時を殴りたい。この執事は私を病気にさせたいのか!だけどお腹すいたし、せっかく作ってくれたのに残すのはもったいない。ケチャップをかけたら誤魔化せるんじゃね?何か体に悪そうだけど…。
「…これ全部食べたら、何かちょうだいよ」
「いいぜ?とっておきのご褒美やるよ」
そう言って笑った銀時はちょっとかっこよかった。ちょっとね。タンスと壁の隙間くらいね。
「ごちそうさま…」
「よくできました、お嬢様」
何とか完食した私の頭を撫でながら、銀時は言う。さあ、何をせびろうか。ブランドものの財布とかバッグとか高級なものにしてやろうかな。
「お嬢様に俺からのご褒美だ!」
「え、私が要求したもん買ってくれるんじゃないの!?」
「何で晩飯作ってやったのに、そんなことしなきゃなんねーんだよ。ご褒美ってのは金かけなくてもいいの。ホレ、銀ちゃん特製ホールケーキだ」
「また甘いものォ!」
「最高のご褒美じゃねーか」
「チェンジィィイ!」
誰かこの執事何とかしてください。このままじゃ私、糖尿病になりそうなんですけど、マジで。
甘党な執事
(何、ケーキ気に入らなかったの?)(違ェェよ!)(しょーがねェな、シュークリームにチェンジする?)
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