※死ネタ注意
幼なじみと喧嘩した。原因なんて本当に些細なことで、だけど私たちにとったら割と重大なことだったのかもしれない。今となっては既に思い出せないあたり、やっぱりくだらない理由だったんだろう。私たちにはそれが普通で、翌日にはいつの間にか仲直り。だから、今回もそうに決まってる。そう信じて疑わなかった。
「これ、名前ちゃんにだと思うの…」
「私?」
「ええ、総悟の引き出しにあったから」
喧嘩をしてから約一週間後。ミツバさんから綺麗にラッピングされた小さな箱を受け取った。それはまるでプレゼントのようで、目の奥が熱くなる。ゆっくりと包装を開ければ、一枚のカードがでてきた。何で、直接渡しにこないのよ。バカ、総悟。
「誕生日おめでとう、って…バカじゃないの、」
私の誕生日は、まだまだ先だよ。今何ヶ月前だと思ってんの。零れ落ちた涙でカードが滲む。箱の中身を見て更に涙が溢れた。このネックレス、確か私が欲しがってた奴だ。どうして?あの時ねだったら自分で買えって言ったじゃん。高いから、って断ったのは総悟だよ。何で買ってんの、バカ総悟。
「総悟…会いたいよ」
いつもみたいに、窓から勝手に入ってきても怒らないから。今回は私が謝るから。ジュースだって奢るし、ゲームだって貸してあげる。総悟が居ない世界は恐ろしくつまらなくて、色がないんだ。私、総悟に言ってないこと沢山あるのに。謝りたいことも沢山。なのに、どうして死んでしまったの?
神様もう一度だけ
(総悟に伝えたいことがあるんです)
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