「メロンだ!」
「は?」
唐突にそう言ったのは、同じクラスの名前。ついでに言うと、か…彼女なわけだ。こいつは頭もいいし人当たりもいいんだけど、たまに、そう、ごくたまに意味の分からない発言をする。
「やっぱメロンがいいよ、一護」
「なにが」
主語も要点もありゃしない名前の言葉に、呆れながら聞き返す。名前は、分かんないのー?って唇を尖らせた。いや、分かんねーだろ普通。
「名前だよ、名前」
「名前…?」
「そー。私と一護の子供の名前」
「ぶっ」
思わず飲んでいたコーラを吐きそうになった。ななな何言ってやがんだ!?つまりその、そーゆわけか!?出来たのか、まさか!いやいや、ありえねーだろ…そういうことはきっちりやってきたつもりだっつーの!俺は焦った。
「将来の」
あーそーくるわけだ。だよな、ガキが出来たらこんな軽く尚且つ平然と言うわけないよな。うん、俺の早とちり。以後、気をつけよう。
「で、メロンって何だよ」
「だーから、子供の名前だよ」
「は!?」
仮に俺たちに子供ができたとしよう。何か、照れる…じゃなくて、仮に。もし、そうだとして…名前がメロンって、どんだけセンスねーんだよ!
「だって父親が苺だよ?子供は絶対、メロンだよね」
「苺じゃねー、一護だ!」
「同じじゃーん」
「ちげーよ、バカ」
漢字が違うだろ!そもそもメロンって、性別も分かんねーじゃねーか。って反論したら名前が男だ!っつって机を叩いた。
「じゃー、一護はどんな名前がいいの?」
「…な、何でもいいよ」
「だったらメロンで決定ね!」
「いや、それだけはダメだろ」
第一メロンなんてフルーティーかつ超グリーンなイメージの名前なんかつけたら、イジメられるだろ!名前は絶対、そんなこと考えてないと断言できる。現に今、ホラ。
「女の子だったら、ピーチ!」
ピーチなんてどこぞの姫と同じじゃねーか!やっぱ、ダメだ。ガキの名前は俺がつけることにする。
メロン
(一護、楽しみだね!)
(お、おう)