小屋
好き勝手に書き散らす自由帳
(←戻る)2020/05/30 20:47
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こういうのはまず三か所くらいちょんちょんっとつけてー、と説明しながら瞼を彩っていくラギーの言葉は鼻歌混じりで、尻尾は再びゆらゆら上機嫌に揺れていた。
同じ空間にいる人が楽しそうだとなんだかいいな、なんてことを思いながら目の上を滑る指をアニーは受け入れる。色んなバイトをやったことがあるというラギーは経験豊富で、何を隠そう慣れない化粧に四苦八苦していたアニーにいろはを教えてくれた相手だ。
「はい出来た。アニーちゃんピンクも似合うっスね、かわいーじゃん」
「ほんと?やったねありがとう」
「あとこういうの液体じゃなくてリキッドって言った方が口煩い人に怒られないスよ」
「美の世界厳しい」
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