小屋
好き勝手に書き散らす自由帳
(←戻る)2019/04/08 10:42
こなん
告白()
「勝負をしましょう、トリプルフェイスさん」
「勝負?」
「えぇ、簡単なルールです。貴方が私に惚れなければ私の負け。お望みならば全面協力を惜しみませんし、消えろと言われれば今後一切貴方の前に姿を現さないと誓います」
「随分と献身的ですね」
「言ったでしょう?私は貴方という人間に惹かれました、それだけです。理由が無いのが不安でしたら適当に繕いますが」
「なるほど、単純かつ明快だ。それで?僕が貴女に惚れれば僕の負け、と。その場合何がお望みですか?」
「違います」
「はい?」
「私は既に貴方に惚れています。なのでその場合は引き分けです」
「……引き分け?」
「だってそうでしょう?惚れたが負けだなんてよく言いますが、お互いに惚れたら引き分けじゃないですか」
「勝負の意味分かってます?勝ちと負けって書くんですけど」
「細かいことはいいんです。貴方にとって悪い話ではないと思いません?どう転んでも私を好きに使っていただいて構いません。こう見えて結構優秀なんですよ」
「それは嫌というほど存じてます」
「貴方を害する気は一切ありません、役にたってみせます。自分の身くらい守れますし……あ、でも実際に実力行使に出られたらちょっと太刀打ち出来ないかもです、平和な世界で生きてきたもので実戦経験がなくて。自信があるのは縄抜け(物理)くらいで」
「縄抜け(物理)」
「概ね優良物件じゃありません?」
「あまり嫁入り前の娘さんがご自身を安売りするものじゃありませんよ」
「失礼ですね、自分の価値くらい把握してます。貴方以外の人じゃ手も届かない超高級ジュエリーのつもりですけど」
バターン2
「勝負をしましょう、トリプルフェイスさん」
「勝負?」
「えぇ、簡単なルールです。貴方が私に惚れなければ私の負け。如何ですか」
「……もしかして僕今熱烈な告白を受けてます?」
「通じたようで何よりです。そしてお察しの通り、現在私は貴方に負け越しています。よって貴方の思い通りに動く手足となりましょう今ならとてもお買い得です」
「なるほど言いたいことは分かりました。その上で僕からも言いたいことがたくさん出来たんですけどとりあえず1ついいですか」
「いくらでもどうぞ」
「ありがとうございます。貴女もう少しご自身を大切にした方がいいのでは?年頃の女性が簡単に自分を売るものではありませんよ」
「失礼ですね、簡単になんて売ってません。自分の価値くらい把握してます、これでもそれなりに優秀な高級物件ですよ、貴方以外の人じゃ手も届かない超高級ジュエリーのつもりですけど」
どう足掻いてもシリアスにならない
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