「ふぁふ……」
窓から振り注ぐ陽光が眩しい。寝惚け眼を擦り、ゆっくりと身体を起こすと、隣で先に目を覚ましていた相良が何やら呆然とした表情をしていた。
「んん…?なんじゃ相良、どうしたんじゃ」
「げ、零。いや、なんでも」
げ、とは何だ。明らかに不自然な反応を示し、ベッドから抜けだそうとした相良の腕を掴む。何か、違和感を感じる。
「……はて?」
「ちょ、ちょっと離してよ。俺、もう起きるんだから」
零と比べれば体格的にも小柄になる相良だが、掴んだ腕の細さがいつもと違う。何故か、手に余る。
「お主、なんか縮んでないかえ?」
「んな訳ないでしょ…!?」
言動はいつも通りながら、何かしら誤魔化そうとしている事を疑問に思い、そのまま軽く力を込めて相良の身体をベッドへ背中から沈める。上から見下ろすその姿はやはり、いつもより小さい。
「っ、零!!いい加減やめろって」
掴んでいた手首から手を離す。特に深い意味はないが、何となく相良の胸元へと手を添える。心なしか掌に伝わる感覚が柔らかい。
「…おや?」
「っ、ぎゃーー!!!?!」
響き渡る相良の悲鳴と共に容赦なく飛んできた右ストレートはお見事に零の頬へとクリティカルヒットした。

- EAT ME?