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世界観
男女の他にαβΩという性別がある。

α(アルファ)
女性でもΩあるいは女性を孕ませることが可能。
βやΩよりも優れていると言われていた時代もあり、医学的根拠がないとされてからも優良種イメージが強い。
Ωのフェロモンに反応すると、ヒートという強烈な発情状態になる。
ヒート時の発情具合は個人差があるが、場合によっては理性が飛んで我を忘れてしまうこともある。
現在は定期的に薬を摂取することでヒートに陥ることを防げるようになった。
番になると、番相手以外のフェロモンには反応しなくなる。
人口のおよそ2割を占める。

β(ベータ)
αやΩのような特徴はない、いわゆる普通の人。
通常、Ωのフェロモンには反応しない。
しかしフェロモンが強すぎると反応する場合もある。ただしαと違ってヒートは発生しない。
人口のおよそ7割を占める。

Ω(オメガ)
男性でも妊娠が可能。
第二次性徴期以降、周期的に発情期が訪れるようになる。(個人差はあるが、およそ1ヶ月から3ヶ月の周期で1週間ほどの期間)
発情期の間発生するフェロモンは、αのヒートを引き起こす作用がある。
現在は定期的に薬を摂取することでフェロモンを抑制できるようになった。
薬が普及する前は、発情期になると外出も出来なくなるため定職に就きづらく、社会的地位が低かった歴史がある。
αと番になると、発情期はなくなる。(生理現象として発情時にフェロモンが発生するようになる)
番ができたΩのフェロモンは、番相手にのみ作用する。
人口のおよそ1割を占める。

番(つがい)
αとΩのみが結べる特別な関係性。
双方合意の上で、番を持たないαが、番を持たない発情中のΩのうなじを性行中に噛むことで成立する。
番になると、Ωのフェロモンは相手にしか作用しなくなり、αも相手以外のフェロモンに反応しなくなる。
番関係を解消することは不可能ではないが、双方の合意が必要な上にひどい後遺症を伴う。

仮番(かりつがい)
αとΩのみが結べる特別な関係性。
将来的に番となる予定だが、年齢などの都合で番になれない者がする、仮契約のようなもの。
番を持たないαが、番を持たない発情期のΩ(服薬中でも可)のうなじを性行為中以外に噛むことで成立する。
仮番になると、Ωのフェロモンは相手以外に作用しづらくなり、αも相手以外のフェロモンに反応しづらくなる。
仮番ではΩの発情期は無くならないが、発情期に起こる症が軽減される。
双方の合意なく仮番になることもできるが、社会的には仮番でも双方の合意を持つことが推奨されている。
性行為中に改めてΩの側のうなじを噛むことで正式な番になる。
なお、仮番の相手以外と番関係になると解消されるが、後遺症が残るので仮番になるのも慎重に。

運命
αとΩの中には、出会った瞬間惹かれ合い、必ず結ばれる『運命の番』があると言われている。
そんな運命が実際あるのかは医学的に証明されておらず、都市伝説の扱いになっている。

抑制剤
Ωの発情期やαのヒートを押さえる薬の総称。
病院で自分に合ったものを処方してもらう方がいいのだが、市販薬を利用している場合が多い。
(※この世界では風邪薬や頭痛薬ぐらいのお手軽さで市販されている)
当然ながら用法容量を守らないと、効果がでないどころか悪影響を及ぼす。




かつては「αが優れ、Ωは劣る」と言われていたが、現在では「体質の違いはあれど、優劣のあるものではない」とされている。
男女平等のように、αβΩも平等な時代。
とはいえ、一部、特に上流階級には根強く「α至上」意識が残っている。


※これらの設定は、あくまでもこのページの二次創作におけるオメガバースの設定であり、他のオメガバース作品とは異なる場合もあります。