慰めの呪い
15歳を越した辺りで、自分の生きている意味が分からなくなった。
朔間家に引き取られた際に、歳が近いからという単純な理由で位置付けられた"朔間零の遊び相手"と言う立ち位置。其れが今の相良を支えている唯一の命綱。断ち切ってしまえば、ただでさえ見失い続けて答えの出ない自我すら消してしまいたい衝動に駆られる。視線を落とし、俯いた先。視界に移りこむ伸びてきた手に、強く手を引かれる。
「何考えてんのかは知らねぇけど、しょぼくれた顔してんなよ」
「…っ、ていうか痛いんだけど」
「そりゃ力込めてるからな?」
痛い程握り締められた手、強制的に上げられた視線の先には、煽る様に笑みを浮かべる零。
「そうやって不貞腐れた様に睨んでくる方がらしいぜ」
何も、知らない癖に。あんたは、どうして。