そんなことある?
いつものように見たいアニメを見つつついったー徘徊しているうちに寝落ちしたはず。だから本来私がいるべきは漫画やら円盤やらグッズが所狭しと並んだ自室のはずなんだよな。
それなのに、起きてみればさっぱりとした部屋。身体を包んでいたらしい布団は見覚えのないファンシーな花柄のカバーで覆われている。それを掴む手がやけに小さく見えるんだが。
恐る恐る動かしてみれば、私の意思に合わせて動くもんだから、この小さなちぎりパンのような手は自分のものだと認めざるをえない。見る分には噛んだら柔らかそう、なんてアホみたいな感想を抱いているだけだったけど、実際なってみればぷにぷに具合にちょっとしょんぼりしてしまう。別に特別細かった訳では無いけど、こんなにぷにぷにもしていなかった。…いや、気持ち良いな。
まあ夢なんだろうけど、こんなに意識がハッキリしているんだからとりあえず状況を整理してみよう。
ふくふくした手足は幼児のようだ。顔が気になってベッドから降りようとしたけど、軽く飛び降りるぐらいの高さだったから、大分歳は小さいんじゃないかと思う。
ぽてぽてと音がしそうな歩き方になってしまうのは諦めて、部屋の中を探索してみよう。…うん、特に何も無い。ベッドとタンスしかないし、タンスは1番下の引き出ししか開けられなかった。2段目は力が要りそうだったので怖くて開けるのをやめた。
…早々にやることがなくなってしまったので部屋の外へ出てみるか。