1時間前、のんきに朝ごはんを食べながら、あ〜今日も平和だな〜何か事件でも起きないかな〜なんて思っていた自分を思いっきり殴ってやりたい。
まさか自分が、こんなとんでもないことに巻き込まれることになるなんて・・・ッ!



Dolce Bacio






今から10分位前。
あたしは思わず、マンガかよ!と突っ込みたくなるような、絵に描いたような不良に絡まれていた。

「可愛いおねーさんw暇なら俺らと遊ばねえ?w」

暇じゃねーっつーの!!!どう見ても登校中だっつーの!!!お前の目は節穴か?!
・・・と反論して蹴飛ばしてやりたいのをどうにか堪えつつ。(一般人相手に怪我させると、あとでリボーンの奴がうるさいんだよねw)
どうにかイライラを抑えて、ごく普通の中学生のフリをしていた。

「これから学校なんで、困ります・・・!!!」

ま、行ってもどうせ屋上でサボるんですけどね?(コラw)

「いいからいいから♪」

ああああぁっ、イライラする!!こいつら、思ったよりもしつこいなぁ〜。
思わず、制服に仕込んでいた武器を取り出そうとした、そのときーーーー

「ワオ。そんなに群れて、咬み殺されたいの?」

そこに現れたのは、かの悪名高き風紀委員長、雲雀恭弥だった。

うわあああああっ!

気付くと、不良達は情けない悲鳴をあげて逃げていた。

「あ、ヒバリさ・・」
「君は何?」
「あ、あたしは・・っ」
「・・・・君、僕が奴らを倒さなくても、本当は自分で倒せたんじゃない?」
「へっ?」
「殺気、すごかったから」

バ、バレてた・・・っ?!

「あ、あははははは!そんなわけないじゃないですか〜!こんなか弱い女子中学生にそんなことできるわけ・・」
「へえ、僕相手に誤魔化そうっていうんだ?・・・咬み殺すよ」
「・・・・・!(す、すごい殺気・・・!)」

さすが、リボーンの奴が『ヒバリには気をつけろ』と言うだけのことはある。
何人もの『ホンモノ』の殺し屋を見てきたあたしだけど、ヒバリさんの眼は・・・・ホンモノ、だ。

あたしはそんなヒバリさんを、目をそらさずに見つめた。
逃げられない・・・・から。

「・・・・!・・ふうん。君、面白いね」
「な・・・」
「今回は見逃してあげる。君、名前は?」
「・・・・苗字 名前苗字。」
「ふうん、名前か。」

そう言うとヒバリさんは、急に近づいてきて、

ちゅ。

ええええええええっ!!!!!!

あ、あたしのファーストキスがぁぁぁぁっっっ!!!!

こうして、あたしの平和な日々は崩れ去ったのだった。



* * *



教室につくと、みんなお喋りしたりしていて、いつも通り平和な日常風景だ。
でもあたしはものすごーーく憂鬱な訳で。

「名前ちゃん、どうしたの?何か顔色悪いよ・・・?」

ああああっそんな可愛い顔で心配してくれるなんて・・!
やっぱり京子はあたしのエンジェルだわっ!ツナのやつになんか渡さないんだから!!(壊)

「名前が風邪なんて引くわけねーだろ。体力バカなんだからな」
「な、なんですって?!隼人には言われたくない!」
「んだと?!」
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて・・」
「「(ツナ)(十代目)は黙って(て)(ください)!!!!!」」

そんなとき。

「おーい、名前。お前、何かやらかしたのか?」
「山本っ?!」
「風紀委員会の奴らが名前のこと呼んでるぜ。お前がヘマするなんて珍しいのな」
「ふ、風紀委員会・・・!」

風紀委員会といえばご存じ、あのヒバリさんがいる所なわけで。
絶対行きたくないっ・・!
けど、行かなきゃ殺されるだろうというのも事実。

(はぁ〜。もぉ、ツイてないなぁ〜。)

あたしは仕方なく、応接室に行くことにした。



* * *



「失礼しま〜・・・ってきゃ!?!?

応接室に入った瞬間、殺気を感じてとっさに避けた。
こ、これは・・・トンファー?!

「ワオ。僕の攻撃を避けるとはね」

慌てて横の壁を見てみると、見事に壁がえぐれている。

「ひいっ・・・!こ、殺す気ですか?!」
「だったらどうする?」

ヒバリさんが、ニヤっと笑う。
整った顔の人が笑うと、何か色気が・・・ってヤバイヤバイ!何考えてんのあたし!こいつは、あたしのファーストキスを奪った最低最悪野郎なんだからっ!!!

「てゆーか!何の用なんですか?!わざわざ呼び出して・・・」
「君、風紀委員会に入りなよ」
「え・・・?」
「もう決まりだから。先生にも言ってある。・・・草壁」
「はい」
うわっ誰?!
「これが苗字名前を副委員長に任命する書類です」
「うん。ありがとう。下がっていいよ」
「はっ。」

ちょ、ちょっと待ってちょっと待って?
今、副委員長って言った?

「あ、あたし!委員会に入るなんて一言も言ってなーー」
「僕が決めたことだよ。逆らうの?ワオ。君、やっぱり面白いね」
「なっ・・」
「今日から君には、僕の右腕として動いてもらう。細かいことは草壁に聞いて。それじゃ。」
「ちょ、ちょっと待って!あたし、ヒバリさんのこと、許してませんから!」
「何が?」
「何って・・・今朝の・・・」

そう言いかけて、自分の頬がボンッと赤くなるのがわかる。

「あ、あたしに・・き、き、キス・・!」
「それが何か?」
「ファーストキスだったんだからぁっ!」
「・・・ふうん。」
返してよ!あたしのファーストキス!

無茶な言いがかりだとはわかっていはいるけれど。
それでも、あたしもこんなだけど一応女だし、ファーストキスはすごく大事なもので、最初は一番大切な人にって決めていたのに。
ヒバリさんには、取り合ってもらえないだろうと思っていた。
でも、ヒバリさんが言ったのは予想外の言葉だった。

「わかった。責任取るよ」
「・・・へ?」
「だから、僕が責任取るって言ってるの」

気付けば、ヒバリさんはあたしに口づけていた。
それも、今朝の軽いキスとは違う、深い、深い、濃厚なキス。

「名前、君はもう僕の物だよ」
「・・・うぅ・・」

そんなこと言われなくたって。
あたしの心はもう、あなたに囚われているのだ。


* * *
後日談

「そういえば、あたし恭弥にあのとき助けてもらったお礼してなかったよね?」
「・・・いいよ、もう十分してもらったから」
「へ?」
「・・・いいから。行くよ。」
「ちょっと、何で顔赤くなってるの?!きょーや?!」



fin.




▽▼▽
ヒバリさん大好きだぁ!!((何
一応、イタリアからやってきた暗殺者のヒロインちゃんなんですが、管理人の文章力がなくてそれをあんまり出せなかったのが残念・・。
実はヒバリさんともほぼ互角という実力の持ち主ですv
ちなみにDolce Bacioは『甘いキス』という意味のイタリア語ですw