※10年後







急げ。
私が脳に、そして脳が体に命令する。
急げと。

「じゅっ、じゅじゅじゅじゅ十代目ッ!」
「どうしたの?名前ちゃん」
「あの・・えっと恭弥は!」
「ああ、雲雀さんならついさっき自分の部屋に戻っ―――」
「あぁあありがとうございますっ!!」

あー恭弥が帰ってきた!
一ヶ月・・・よりちょっと短いかな?でも久しぶりに恭弥に会えるんだ!!
まず最初、おかえりって言って、あと次何話そうかな・・
なんでもいい。とりあえず雲雀に会いたい。
色々な思いが頭の中で交錯する中、足だけが真っ直ぐと恭弥の部屋に進んでいった。

「はぁ・・・はぁ」

恭弥の部屋。
ようやく雲雀に会えるんだと思うと、嬉しくって顔が自然に笑顔になる。
扉を開けた。静かに、と思ったのにバーンと大きな音が鳴ってしまった。

「恭弥っっっ!!」
「#mame#か」
「おっおおおおおかえりッ!!!」
「・・・ただいま」

恭弥はさもどうでもいいことかのように何くわぬ顔で荷物の整理をしていた。
だから私は恭弥のベッドに座り、寂しかったよ、と付け足す。

「でも、よかったなーが怪我なくて!ちょいと心配だったよエヘヘ」
「僕が怪我なんかするとでも?」
「だあってさ、予定より2週間も帰ってくるの遅いんだもん」

そんで私がプーと息を吐くと、恭弥が少し笑った。
微笑み、とか言うより嘲笑、失笑。
それも馬鹿にするような目つきだったけど、考えてみたらそれはいつものことだった。

「いやーそれにしても恭弥が無事で何よりですわ」
「何その言い方」
「本音です!」
「僕、草壁に報告することあるから」
「ああ、そか。いってらっしゃーい」

私が後ろから手を思いっきり振ったら、恭弥もひらひら振り返してくれた。
嬉しくなって、思い切り名前を呼ぶ。

「恭弥!!!」
「名前・・今度は何?」
「何でもない!!」

恭弥はまたあの失笑をしながらそのまま歩いていった。
前を向いた目はやっぱり馬鹿にしたようなムカツク目つきなんだろう。

「あっ、恭さん!大丈夫でしたか?―――」

向こうから草壁さんの声が聞こえた。
私が無事無事言ってたから恭弥は言い出せなかったんだろうけど、どうせまた何かしら怪我してるんだろう。
恭弥はやせ我慢上手だし。
それなら、そのまま手当てしてもらいに行けばいい。
恭弥が無事ならそれでいいや。
そうも思う。

そのうちきっとまた、戦いに出掛けてしまうんだろう。
・・・−−これからどうなってしまうんだろう。
ま、いっか。恭弥が居れば、ね?



With You
(願わくば、ずっと隣に。)






▽ ▼ ▽
恭弥に愛されてるのかよく判らない感が拭えません・・すみません謝ります(え)

.