『瀬呂はさあ、』
「ん?」
『淡々とえぐいことするね』
「え、そう?」

視界が真っ暗で何も見えないけど、いつものように飄々と笑ってるのはなんとなく声で分かる。目隠しプレイなんて、思春期か。あ、思春期真っ盛りな年齢か。

『いつもと違うこと、嫌いじゃないけど』
「だろ?どうせ切島も上鳴も普通にやるだけかなーって思ってさ」
『うん』
「こういうアブノーマルも、気持ちよけりゃ文句ないっしょ?」
『っ、無いよ』

さすが。よく分かってらっしゃる。瀬呂の言う通り、切島も上鳴も経験値か少なすぎて"普通"なんだよね。気持ちいいことに変わりないけど、わたしが求めてるのは愛のあるセックスじゃない。
視界が奪われてるってだけなのに、耳に髪を掛けられただけで微かに体が反応する。視力以外の感覚が研ぎ澄まされて、ヒリヒリするような空気を肌で感じてるみたい。

「ボタン外すな」
『ん、』
「・・シャツの下にキャミぐらい着た方がいいと思う」
『・・瀬呂、全部脱がさないでヤルの好きでしょ』
「えー、うん」
『部屋戻った時にキャミだけ脱いできてあげた』

普段は、ちゃんと着てますよ。さすがに、夏場はブレザーの上着着ないから透けるし。嬉しそうに笑った瀬呂の声が、耳元で刺激に変換されていく。

「そういうの、ズルいわ」
『ン、それ、褒めてる?』
「褒めてる褒めてる、あと下着かわいい」
『・・うん』
「これも俺のためとか言わないよな?」
『・・さァ、?』

水色、好きだよね瀬呂。そんな言葉は声に乗せなかったけど、バレてるなこれは。わたしと瀬呂は、友達。さらに言えば、瀬呂は幼馴染の友達。そこに愛はないけど、情はある。半ば押し切る形で、楽しく欲求を満たし合うだけの関係になったことへの謝罪みたいなもんだよ。あとは、テンション上げといた方が返りがでかい。

「ハマんなって方が無理な話だなこりゃ」
『今更だね』
「ほんとになぁ、体だけってちゃんと割り切ってンのにこえーわ」
『ふふっ、褒め言葉として受け取っとく』

瀬呂のこういうとこ、すき。うっかりわたしに惚れてしまうことなんて、無いでしょ。冷静に、淡々と、業務のようにこなしつつもちゃんと気持ちよくしてくれるような器用さ。切島と上鳴とは、全然違う。

「体育祭やらなんやらでご無沙汰だったから、」
『ん?』
「がっついたらゴメンな」

そう言ってまた笑った瀬呂は、表情なんて見えなくても分かるほどに楽しそうだった。






『は、っ、う』
「・・視覚的エロってやつだなコレ」

布で目元を覆われて、中途半端に制服を脱がされて、そんな変態っぽい状態にすら興奮してるのが手に取るように分かる。綺麗な黒い髪がシーツの上に散らばって、ちょっとだけ涙で目隠しを濡らすみょうじの頬はすでに赤く色付いていた。

『せ、ろ、!』
「ん、ごめん」

気ぃ散らしてんなって、不満気な声にハッとなる。いや、だってさ、しょうがない。つい最近まで童貞だった高校一年生よ?俺。まるでAVみたいなこの光景、目に焼き付けないなんて勿体ない。でも、そろそろほんとに怒られそうだからお望み通りに。

『ぁ、う、ンン』
「いつもより感度上がってるなー」
『び、りびり、するっ、』
「気持ちいい?」
『ん、ぅん、もっと、して』
「おっけ」

人間としての本能、でも誰もが隠してる本能。気持ちいいことがとにかく好きなみょうじは、貪欲だ。シャツのボタンは開けただけ、ブラのホックも外しただけ。俺の好みの問題かもしれないけど、全裸より正直めちゃくちゃソソる。重力に屈しないふかふかの胸を手で包んで、形と感触を楽しむように揉んでやれば細い体がびくりと跳ねた。もっと、ってのはさらに強い刺激を、ってこと。分かってるから焦るなって、ちゃんと良くしてやるから。

『ッンン、ぁ、 ふ、ぅ』
「舐められるのと吸われるの、どっちが好き?」
『ど、っちも、』
「んはっ、じゃあ、さ」
『ひっ、ん!?』
「痛いのも好き?ドエムだよな」

ピンと立ち上がった乳首を指で摘んだり、舌で舐めたり吸ったり。全部気持ち良さそうに鳴き声を漏らすけど、軽く歯を立てた時が一番反応が大きかった。欲望にも快感にも従順、それってつまりドエムってことだろ?まあ、俺もそこまで狂った性癖は持って無いからちょっと虐めてやろうかな、ってぐらいだけど。

『や、だ、ぁ』
「嫌?おっぱい嫌?やめる?」
『っ、なんで、急にそんな、』
「意地悪されると喜ぶじゃん」
『よろこんでないっ、』
「ここ、もうこんなにぐっちゃぐちゃにしといてそれ言う?」
『ひっ、!』

ぐりっと、膝でスカートの上から刺激したそこは既に水音が響くほど。てか、ほんとに、今日感じ過ぎな気がする。目隠し効果か?

「みょうじ、どこをどうして欲しいかちゃんと言ってみ?」
『っ、』
「全部してやるから。瀬呂くんに任せなさい」
『・・ッ、〜』

強い刺激は、与えない。触って欲しそうにその存在を主張してる胸の先端は避けて、周りを撫でた。スカートを捲って、スベスベな太ももも同じように優しく撫でてやる。焦れてるのは分かってる、むしろそれが狙いだから。火がついた体、もう自分じゃ抑えらんないとこまで来てることも分かってる。だから、ほら、言ってみ?

『せ、ろ』
「ん?」
『っ、クリ、なめて』
「おー、他は?」
『・・おっぱい、も』
「おっぱいのどこ」
『っ、もう、ほんとに、』
「わかんねーもん」
『〜っ、ちくびも、いっしょに、』
「ははっ、顔真っ赤」
『ひっ、!!?』

誰のせいだと、そんな言葉が聞こえるより先に乳首をぎゅっと摘んだ。喉を仰け反らせて声にならない声を上げたみょうじはマジでえろい。視覚的にダメなやつ。最高だけどな。
間髪入れずにパンツだけ手早く脱がして、お望み通りに突起を舐めてやる。二つの刺激、さらに言えば焦らされた末の大き過ぎる刺激に、細い体が反射的に逃げようと身を捩らせた。

「はい、大人しくしような」
『や、ぁ、あァ・・!!!』
「んー、いい声」

セックスに慣れてるせいなのか、大げさに喘ぐことが少ないみょうじの貴重な本気の喘ぎ。教室で聞くような明るい声とは百八十度違う、色っぽいそれは聴覚からもやられる。ほんと、恐ろしいわ。

『〜ッ、せ、ろ、やだ、ぁ』
「してって言ったのみょうじな?」
『ちがっ、出ちゃ、う、から』
「・・?」

出ちゃう?なにが?そんな疑問も一瞬のことで、すぐに気付いた。まじで?高校一年生の女の子が潮吹くってか?でも、見てみたいって素直に思う。そんなの、当然だろ。わずか数秒の逡巡のあと、胸に伸ばしていた手をそっと下肢へと。その意味をすぐに察したみょうじもすげーけど、残念ながら無駄。捕縛に関しては爆豪にだって負けねーよ?

『ぅあ!?っ、やだ、解いて、!』
「ダメ」
『っ、せ、ろ!!』

あ、怒ってる。けどゴメンな、ちょっと大人しくしてて。個性を発動して、両手首をテープで固定する。そのままベッドの上の方に括り付けたら、今度は足が飛んで来たからそれは手で押さえ付けた。嫌っていうより、恥ずかしいんだよな?じゃなかったら、みょうじの個性で俺瞬殺されてるもんな。

「確か、上の方」
『ひっ、ぁ〜・・!!』
「アタリ?出していいよ」
『だから、やだって、!』
「・・こっちも、な?」

ぐちゃぐちゃになった中に指を突っ込んで、腹の裏辺りを刺激したらまたいい声が聞こえた。中はここでアタリっぽい。そうなればもう、クリもついでに。離れていたそこにまた舌を這わせて、吸い上げつつ指の動きを早めた。

『ゃ、あ、ァっ、〜〜!!』
「!」
『っ、は、止まんな、』
「・・すげ、」
『ぅ、・・』

ぎゅううってびっくりするぐらい中がうねって、指が締め付けられた。顔を見たくてクリから口を離した瞬間、頬に液体が跳ねてびっくり。ピュッピュッって、なんか男の射精とはまた違う。無色透明のそれは、神聖な物にすら感じる。

「気持ちよかった?」
『・・せろ、やっぱりえぐい』
「怒んなって」
『ベッド汚すの、やだから、やめてって言ったのに』
「あ、そこ?」

気にしてたの、そこな訳?別にいいよそんくらい。洗えば済む話だし。てか、そこを気にしてただけってことは、潮吹くのも割と慣れてんのか。切島、はたぶん無理だな。上鳴も知識はあるだろうけど、誘導されてやっとってぐらいだろ。てことは、爆豪か。確かにあの才能マンなら、そっちの技術も凄そうだわ。

『ちょっと、きゅうけい』
「ん、おっけ」
『みず、のみたい、せろ』
「取ってくるわ」

手を拘束してたテープを外してやれば、よほど疲れたのかぐったりとベッドに沈む小さい体。さすがに、虐めすぎたな。それでも、休憩ってことは最後まで面倒見ろって事。ほんと、好きだねお前。優しく頭を撫でてから、ミネラルウォーターを取りに行くために部屋を出た。


20181003