わたしの初めては、全部勝己にあげた。キスも、セックスも、初恋も。ただお互いがいれば満足出来てた、純粋だった頃のわたしたちはもういない。


「なまえ、ヘバってんじゃねェ」
『ぅ、あ・・、も、むり』
「アイツらに抱かれてちったァ体力付いたかと思ったが、」
『ッ、』
「まだまだ、だなッ!」
『ひっ、ァ!』

何回イっても、勝己は抜いてくれない。ずっと中に突っ込まれたままのソレは、今日はまだ1回もイってない。確かに元々遅いというか、限界まで耐えるタイプではあるけど、さすがにタフ過ぎてびっくりだよ。

「バクゴーすげーな」
「いやいや、褒めてる場合じゃねぇって」
「それな?みょうじがかわいそうになってきた」

不意に聞こえた声に、ハッとなる。そうだった、派閥全員いるんだった。大丈夫かー?なんて声を掛けてくる切島たちに、返事をする余裕は今のわたしには無い。両腕を後ろから引っ張られて、容赦なくガンガン突かれる度に頭が真っ白になる。

「・・何回突っ込ませてやったンだよ」
『え、?』
「お前は何回イった?」
『まっ、かつ、き、』
「・・俺よりお前の事を満足させられる奴なんざいる訳ねェだろ」
『はっ、ァ、〜〜!!』

そうだ、これだ。しばらく避けてたから、忘れてた。ひたすら気持ちいい、快楽だけの暴力。勝己のセックスは、脳すらどろどろに溶かしてしまう。何も考えられなくなる。切島も、上鳴も、瀬呂も。体を重ねた感覚が、あっさり上書きされていく。まるで、そんな事実は無かったかのように。

「またイったんかよ、何回目だオイ」
『わ、かんな、っ』
「チッ・・クソ髪!」
「ん?」
「そっち回れ」
「え、あ、おう」

イった余韻で、頭が上手く働いてくれない。ぼんやりしたまま解放された腕を支えにベッドに沈んでたら、頭の上に人の気配。

『き、りしま?』
「おう、ほんと大丈夫か?」
『・・きもちいいからへーき』
「ッ、」

「やべー、あの顔だけで抜けるわ俺」
「それな〜」
「てかみょうじトぶの早くね?」
「さすが爆豪、って事だろ」

上鳴と瀬呂の声が、遠くに聞こえる。目の前にいる切島を見上げたら、顔を赤くしながらも目は雄の色をしていてずくりと子宮が疼いた。そこでまたハッとなる。中、入ったままだ。勝己の、おちんちん、硬いまま。もっと、しよう?いっぱい、気持ちいいこと。ねえ、切島。







欲に塗れた目が見上げてきて、既に硬くなってたチンコがさらにガチガチになったのが分かる。もう、痛てぇぐらいに興奮してる。才能マンの爆豪に延々イカされ続けて脳が溶けてるみょうじは、かわいさに妖艶さを混ぜたような顔で俺を見ていた。

「バクゴー、俺、どうしたら、?」
「おいなまえ、」
『わかってる』
「クソ髪、好きにしろや」

ニヤリと笑って、また緩く腰を動かし始めた爆豪。お前、ほんとにタフ過ぎな?そろそろ出して一旦抜いてやれよ、なんてちょっと呆れてしまう。

『んっ、き、りしま』
「え!?」
『なめる、から、ァっ』

伸びてきた細い指が、布越しにチンコを撫でて肩が跳ねた。あ、してくれるって、マジか。何回か口でしてもらった事はあるけど、毎回めちゃくちゃ良くて割とすぐ出しちまう。思い出すと腰のあたりが期待で震えて、でもそれと同時にこいつらの前で情けないとこ晒したくないなっていう不安もあったりして。

「いや、でも、」
『はやく』
「あ、ハイ」

目が、もう、据わってる。舐めてあげるからっていう上から目線じゃなくて、たぶんみょうじが欲しいんだろうな。まじでここまで落とせるバクゴー凄すぎる。出来るだけ耐えようと心に決めて、唯一身に着けていたパンツを下ろした。

『・・おっきぃ、』
「切島えぐいって!そんなんみょうじの口に入んのかよ〜」
「いつもやってもらってるからたぶん、」
『んっ、』
「うぁ、!?」
「うわー、最初から頑張るねえ」

ぱくりと小さな口に咥えられて、急な刺激に身体が跳ねた。喉奥に先っぽが当たると、めちゃくちゃ気持ちいい。爆豪がそれなりのスピードで腰を動かすたびに、口の中の柔らかい部分にチンコが擦れてヤバい。いつもはもっとゆっくり、ねっとり、時間を掛けてしてくれるから。

「オラ、こっちも忘れんなよ」
『んッ、ぅ、!ンンっ、』
「うぁ、ちょっ、バクゴーあんま揺らすなって!」
「あ?早漏も大概にしろや」
「ふはっ!早漏は笑う!」
「早漏言うな!」

『んぅ、ぅー、はっァ』
「あ、抜けた」
「みょうじファイト!早漏やったれ!」
「だから早漏言うなって上鳴!」
『んむっ、ンン、!』

後ろから揺さぶられ過ぎて一旦口から離れたけど、またすぐに竿を握られてぱくり。今度は舌を使って、ぐりぐり先端を刺激されてちょっとヤバい。竿を扱く細い指も、温かい口内も、巧みに動く舌も、全部が気持ちいい。余裕が無いのは、みょうじも一緒だ。眉間にぐっと皺を寄せて、爆豪からの快感に耐えてる。けどこの目は、たぶんもう、

「・・締めすぎだわ、またイクんか?」
『ンンッ、ん、〜〜!!!』

「「ッ、!」」

イった反動で、グッと握られた竿。深く咥え込まれて、先っぽを喉奥の柔らかい所にぐりぐり擦り付けられて、限界だった。

「あ、みょうじイった?かーわい」
「爆豪まじでもうそろそろ出してやれよ」
「あ?出したわ」
「え、うそ!いつ!?」
「今」
「もうちょいそれっぽい顔しろよお前」
「うっせェわ」

やんややんや騒がしい三人を無視して、小さな口の中に吐き出した精液にハラハラする。喉しんどいだろ絶対、吐いていいぞ、そう声をかけるより先に白い喉がこくりと動いた。あああ、やっぱ飲むよなみょうじは。

『・・濃い、』
「うっ、悪ぃ・・」
「え!切島もかよ!やっぱ早漏じゃん」
「だから早漏はマジでやめろって」

俺が早いんじゃない、みょうじが上手いんだ。そこで、気付く。まるで男のいい所を全て知り尽くしているかのような行為。仕込んだのは、爆豪か、?やっとみょうじの中からチンコを引き抜いた爆豪の顔を見たら、バチっと赤い目と視線がぶつかる。

「ンだよ」
「や、・・みょうじってフェラめちゃくちゃ上手いよなあって、思って」

お前が仕込んだんだろ?なんてどストレートな言葉、上鳴なら何のためらいもなく口にしたんだろうな。でも俺には、無理だ。だってそうだろ、こんな訳のわかんねぇ関係をお前が許してること自体、まだ時々信じらんねぇのに。

「誰が教え込んだと思ってんだクソ髪、感謝しろや」
「っ、やっぱり、」

ニヤリと口角を吊り上げて笑う爆豪の機嫌は、悪くない。てかむしろ、めちゃくちゃイイと思う。そのままみょうじを瀬呂達に任せて、リビングの方へと歩いていった背をじっと見送る。俺は、お前が分かんねぇよ爆豪。好きなんじゃねぇのかよ、みょうじのこと。なのに、なんで俺達にこんなこと許してんだよ。そんな疑問はもう今更で、やることやっちまってる俺らにアイツを咎める権利はない。

「みょうじ?大丈夫か?おーい」
『・・だ、いじょぶ』
「いやいや、目死んでるから」
「今日もうやめとこ?な?」
『やだ、まだ、足りない』
「嘘だろ?えええ、どうすんの瀬呂」
「じゃあちょっと休憩だけしよ、アイス買ってきたから」
『・・たべる』
「おう、持ってくるわ」

ベッドの上で未だに赤く火照った体が生々しい。世話係みたいになってる瀬呂が、太ももを伝った白濁をタオルで拭う。それを見てるだけで、またずくりと疼く下半身。くそっ、結局俺ももうハマっちまってんだよな。アイスを取りに爆豪のあとを追った上鳴の脳天気な声を聞きながら、しんどそうなみょうじの頭を出来るだけ優しく撫でてやる。

『?、きりしま』
「ん?」
『・・へんなかお』
「え!?」
『まだ気にしてる?』
「・・ちょっとだけな」
『無駄だよ、勝己の考えてることなんて、わたしにも分かんない』

だから、楽しもう。へにゃりと笑った顔は文句無しに可愛いし、正直めちゃくちゃ滾った。色んな感情で忙しい俺を見る瀬呂の目は、心配そうに揺れていた。


20181004