“かわいい”のちから〜姫野かのん◆〜



今日は、パパとママとショッピングモールでおかいもの。
クリスマスプレゼントを買ってもらうんだー!

車からおりてお店に入ると、大きなかがみがあったから、その前でくるっとまわってみた。
この間買ってもらったお洋服…かわいくて、着てるとうきうきしちゃうな。
えへへ。

「なまえ、今日、もふもふえんのイベントがあるんだって」

ポスターを見て、ママがそう言った。
かのんくん、今日もおしごとなんだ!すごいなぁ…

『もふもふえん』は、小学校の同じクラスの、姫野かのんくんがいるアイドルユニットだ。
かのんくんはアイドルをやっていて…私や、クラスの女の子たちよりも、ずーっとかわいくて、お洋服にもくわしくて…えぇっと…そう!『みんなのあこがれのまと』なの。

「そうなんだ!お買い物終わったら見れるかな?なまえ、見たーい!」
「そうね、この時間ならご飯食べてからでも大丈夫よ」
「じゃあ、まずはクリスマスプレゼントを探しに行こうか」
「うん!」


それからパパと手をつないで、いっぱいお店を見てまわった。
いっぱい欲しいものがあって、まよっちゃうなぁ…

「うーん、どうしよう…」
「…あれ?なまえちゃんだ!」

なやんでいたら、名前を呼ばれた。
その声がする方を見ると…

「かのんくん!」
「こんにちは、なまえちゃん!」

かのんくんが私に気付いて、声をかけてくれたんだ!

「かのんくん、これからアイドルのおしごと?」
「うん!その前に、ちょっとだけお店を見てたんだ!ここのショッピングモール、可愛いお洋服のお店いっぱいあるから」
「そうなんだー!」

かのんくんの後ろには、知らないお兄さんがいた。
このお兄さんが、かのんくんのよく言ってる『プロデューサーさん』…かなぁ?

「なまえちゃんはおかいもの?」
「うん。クリスマスプレゼントを買ってもらいにきたの」
「いいなー!いいもの見つかった?」
「うん、いっぱいあってなやんじゃって…」
「そっかぁ」

そうやってお話してたら、お兄さんが「かのんくん、そろそろ…」と声をかけた。

「ごめんね、なまえちゃん。かのん、もう行かなきゃ!」
「うん、いってらっしゃい!がんばってね!」
「ありがとう、なまえちゃん!よかったら、かのんたちのステージ見ていってね!」
「うん!絶対見るね!」

そう言ってバイバイして、かのんくんは走りかけて…

「…あっ、大事なことわすれてた!」

と、またもどってきた。

「どうしたの??」
「あのね、なまえちゃん、そのお洋服、とーっても似合ってるね!すっごくかわいいよ!」
「ふぇっ…!?あ…ありがと…」

わ、わぁ!
かのんくんにかわいいって、言われちゃった…!
どうしよう、うれしいけど…なんだかそわそわしちゃう。

「あらあら、なまえったら真っ赤になっちゃって」なんて、ママが言ってる。
パパは、なんだかへんなかおだ。

かのんくんはにっこりとわらって「あとね」とつづけた。

「2階のおもちゃやさんのとなりのお店にある、ピンクの帽子をあわせたら、きっともっと可愛くなると思うよ!もしよかったら、見てみてね!それじゃ、ばいばい!」

そう言って、かのんくんは手をふっておしごとにむかっていった。

「…パパ、なまえ、帽子がほしい!クリスマスプレゼントは帽子がいい!!」
「わ、わかったわかった。まずは見に行ってからな」
「なに気圧されてるの」

ママがパパを見てわらってる。
いいから早く行こうよー!!

「それからね、買ったらすぐ、もふもふえんのイベント行きたい!」
「ご飯はどうするの?」
「あとでいい!」

かのんくんがちゃんと見えるところで見たいもん!
早くならんでおかなきゃだめだよね!

「……なんだか複雑だなぁ」
「この程度のことで何言ってるの」
「んもー!パパもママもおそいよ!!早く早くー!!」
「はいはい」
「ちゃんと手を繋ごうなー」


Merry Christmas with 315Production!!




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