※どちらもヒロイン≠P。
◆神楽麗×放課後デート
※麗さんにオリジナル要素強めかもしれませんので、ご注意を…
「麗くん、今から遊園地に行きましょう!」
「えっ…今から?」
授業が終わり、学校からの帰り道。
並んで歩いていたなまえさんの突然の発言に、思わず立ち止まる。
「はいっ!今日、お仕事なかったですよね…?」
「ああ、仕事はないが…」
「なら行きましょ!」
なまえさんの思いがけない提案に戸惑っていると、わたしは強引に手を引かれたのだった。
――なまえさんとお付き合いをさせてもらってから、驚くことばかりだ。
アイドルの仕事も、わたしに新しい世界を見せてくれるが…
なまえさんといると、いつもの日常に、新しい、鮮やかな光が灯るようで。
そしてそれが、不思議と嫌ではなくて。
音楽以外の話を、同級生としたことがなかった自分からは想像しなかった世界が広がっていく。
「まずは何に乗りましょうか…あんまり遅くなってもいけないですから、乗れても2、3個でしょうか。麗くんは、絶叫系は大丈夫ですか?」
「実は、そういったものに乗ったことがなくて…」
「そうなんですね!じゃあ、絶叫系デビューしちゃいましょ!」
楽しげに、なまえさんが笑う。
「なまえさんは好きなのか?」
「はいっ!あの内臓がひゅんっ!てするところがたまらなくて!」
「な、内臓が…?」
「麗くんの初めてに立ち会えるなんて、嬉しいです!」
戸惑う自分とは裏腹に、なまえさんはニコニコと嬉しそうだ。
…内臓がひゅんっ、とは…それが楽しいのか…??
なまえさんの発想には、いつもびっくりさせられる。
「あ…麗くん、そもそも高いところは平気ですか?」
「ああ、苦手ではない…と、思う」
「よかった!あの遊園地、絶叫系はいくつかあるので、軽いものから試してみましょうね!あとあとっ、最後はやっぱり観覧車で終わりたいです!麗くんも、なにか乗りたいものがあったら遠慮なく言ってくださいね!私、絶叫系でも、ホラー系でも、なんでもお付き合いできますから!」
少し幼い表情で、矢継ぎ早になまえさんが言葉を紡いでいく。
そんな表情を…可愛いと、思う。
わたしと一緒に遊園地に行くことを楽しみにしてくれているのだから。
「わかった。気になるものがあったら、必ず伝える」
「はいっ!ふふふ、制服で遊園地デートなんて、素敵過ぎますねっ!」
なまえさんにつられるように、わたしも自然と笑みがこぼれるのだった――
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◆ピエール×ペアルック
「なまえ!これ、おそろい、しよ!」
とある洋服屋さんで。
ピエールくんが差し出してきたのは、可愛いキャラクターの描いてある、色違いのパーカー。
色違いのお揃い、つまりペアルック…!
彼氏が出来たら、したいと思っていたことの1つだ。
友達に話したら「ベタ過ぎ」って笑われたこともあるけど…
…こんな私に、こんな可愛らしい彼氏が出来るなんて、夢にも思っていなかった。
ピエールくんに見えないところで、自分をつねってみる。
……うん、痛い。
どうやらこれは現実のようだ。
「私も、お揃いにしたい!せっかくだから、ボトムスとか靴とかもお揃いのコーデにしよ!」
「やふー!おっそろい、おっそろい!」
「おっそろい!おっそろい!」
ふふふ、と2人で笑いあう。
は〜〜〜なんて幸せなんだろう!!
「なまえ、これは、どう?」
「うんうん、可愛いと思う!あ、でもそれだとせっかくのパーカーの柄が隠れちゃうかも…」
「あ、そっか」
「パーカーを生かすなら、シンプルにー…この辺とかどうかなぁ?サイズがあればだけど…」
ピエールくんのアイディアのオーバーオールも、履き方次第だけど…
目についたシンプルなジーンズをピエールくんに提案する。
同じようなのがメンズにもあればいいけど…レディースでも、ピエールくんなら履けちゃうかな?
「あとは、スニーカーもお揃いにしたいね!靴は別のお店で探すとして…帽子とかも見てみようか」
「うん!ふふ、なまえとおそろい、うれしいしい!」
楽しそうなピエールくんを見てると、私も楽しいし、嬉しいよ…!
私の一生分の運は、ピエールくんと彼氏彼女になれたことで使い切ったかもしれないけど、それでも悔いはないです…!
「お揃いコーデが完成したら、どこかに遊びに行きたいね!」
「うんっ!なまえは、どこがいい?」
「そうだなー…やっぱり遊園地とかかな?でも、ピエールくんと一緒なら、きっとどこでも楽しいよ!!」
「っ!ボクも!なまえといっしょなら、いつでもハッピー!!」
花が咲くような。こぼれるような。
太陽のような、まぶしい笑顔。
なんて言ったらいいんだろう。
私の語彙力では表現しきれないくらいの喜びをたたえ、瞳を輝かせてくれるピエールくんに、私は何度目かわからないくらいに、心を鷲掴みにされたのだった。