「ん…」
眩し…ゆるゆると闇から浮上して、目を開く。
パチパチと瞬きをすると、自分が事務所のソファーで寝ていたことを思い出した。
さすがにもうプロデューサーさんは膝の上におらず、プロデューサーさんにかけていたブランケットが私にかけられていた。
「くぅぅ〜〜〜……」
座って寝ていたこともあり、体がガチガチだったので、思いっきり伸びをする。
うーーー座りすぎでお尻も痛い…
そして朝日が目に沁みるぅ…
「みょうじさん、起きられたんですね。おはようございます」
「おはようございます、プロデューサーさん」
あちこち伸ばしたりしていると、プロデューサーさんがやってきた。
もう着替えも済ませたようで、すっかりいつものプロデューサーさんだ。
「昨夜はすみませんでした…その、起きたら膝枕をしてもらっていて…」
「あー…だ、大丈夫ですよ」
プロデューサーさんを間近で見つめたことを思い出し、頬が熱くなる。
ちらっとプロデューサーさんを見ると、さすがに気まずいようで視線を逸らされた。
そしてその顔も、ほんのりと赤いようだった。
…プロデューサーさん、思いっきり寝ぼけてたんだろうか。
だとしたら、びっくりしただろうなぁ。
…よだれ垂らしたりしなかったか、ちょっと不安。
「えっと…もしよろしければ、朝ごはんを食べに行きませんか?駅の近くに朝早くからやっているパン屋さんがあるんです。コーヒーもおいしいんですよ」
「はい、ぜひ」
空気を換えるようなプロデューサーさんの提案に、私は素直に頷いた。
それから一緒に朝ごはんを食べて、私は家に帰り、プロデューサーさんはまた事務所へと戻って行った。
「頑張りすぎて、身体壊さないでくださいね」と私が告げると「こう見えても体力には自信があるんですよ…けれど、心配してくださってありがとうございます」とプロデューサーさんはいつものように穏やかに笑った。
仕事を徹夜で終わらせるのはどうかとは思うけど…今日はプロデューサーさんの珍しい姿を見れたし、たまになら、こんな日も悪くないかも、ね。