「………さん、みょうじさん」
誰かが私を呼ぶ声がする…なんかお腹のあたりがあったかい…
「ん…」
「みょうじさん?」
「は、い…」
んっ…眩しい…
ゆっくりと覚醒する…体が、ガチガチだ…てか膝の上、あったかいけど重い…
ようやく瞼をあけると、自分は座っていて、膝にはプロデューサーさんの頭があった。
「おはようございます」
「おは、よう…ございます…?」
…なんで、こんな状況、なんだっけ?
寝る前の記憶を手繰り寄せ………って!
なんで!まだプロデューサーさんは私の膝の上に居るのかな!?
普通、自分が起き上がってから私のこと起こしませんかね!?
「ふふ、すみません。あまりに心地良くて、つい」
私今の声に出してないはずなのに!
思わずのけぞると、プロデューサーさんはそう言いながら、私の頬に手を滑らせてきた。
ななな、なにをっ!?ていうか近くない!?
「でも重かったですよね。今どきますから…足は痺れていませんか?」
思わせぶりな空気を出した割に(勘違いかもしれないけど!)さらりと立ち上がるプロデューサーさん。
そしてそのまま私の手を引いて、私のことも立たせた。
…が。
あ、足が、痺れて上手く立てな…!
思わずふらつくと、プロデューサーさんが抱きとめてくれた。
なんか今日のプロデューサーさん近くない!?おかしくない!?
「な、ななな…」
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です…ありがとう、ございます…」
「いえ、どういたしまして…と言うか、僕のせいですよね。すみません」
謝っているのに、全然悪びれた様子もなく、プロデューサーさんは笑った。
いやそうじゃなくてね!?
なんだこれ!なんだこれーーー!!!
私があわあわしているのが面白いのか、さらに笑われた。
誰のせいだと思ってるんですかーー!!
「今回のお礼をしたいので、今度一緒にご飯に行きませんか?」
そう言った後に、さらに顔の距離を近づけてきて「もちろん2人で」と付け足し、にこりと笑うプロデューサーさん。
――今まで思っていたのとは、全く違う意味で。
この人は、とんでもない人のようだ……!!