「う…ん…」
眠りから、ゆるゆると目を覚ます。
…布団から出てる顔は寒いけど、体はあったかい…
あぁ、そうか、今日は隣に次郎さんがいるんだった…
おはよう。
次郎さんを起こさないように、私は声を出さずに口だけを動かした。
昨日は、事務所のクリスマスパーティーだった。
全体のパーティーが終わってから、大人組で二次会をして…結構遅くまで飲んでたなぁ。
それから、会場から近かった私の家に次郎さんと帰ってきて、最低限のことだけして…倒れるように眠ってしまったのだった。
次郎さんは早起きが苦手だから、もうちょっと寝かせてあげよう。
まだそんなに日は高くないし…今日の仕事は夜からだから大丈夫だろう。
私も、このぬくもりにまだまどろんでいたい…って、そうだった。
作戦実行しなくちゃ。
私は、布団に冷たい空気が入り込まないようにそっと抜けだし、準備していたプレゼントを取り出した。
その名も『サンタさんは頑張っている大人にだって来るんだよ作戦』である!
恋人としてのプレゼントは既にあげてあって、それとは別にこっそりと用意しておいたのだ。
そーっと、そーっと…これを次郎さんの枕元に…って、あれ。
私の枕元に、何かある…
ーーこれって、もしかして。
驚いて次郎さんを見たけれど、次郎さんは未だ夢の中のようだ。
…やだ、ニヤニヤが止まらないんですけど。
中身がとても気になるけど…今は、このままにしておいて、もう1回寝ちゃおう。
私は次郎さんの枕元に、サンタさんからのプレゼントをセッティングして、布団に戻った。
そして、次郎さんにすり寄る。
ふふ、あったかいなぁ。
「次郎さん、大好き」
今度はそっと声に出してみたけれど、夢の中にいる次郎さんは、むにゃむにゃ言ってるだけだった。
…その姿すら、愛おしい。
次郎さん、気付いたらなんて言ってくれるかな。
驚いて、目を丸くして、それから笑ってくれそう。
それで、「一緒にいると、考え方が似てくるって言うけど…まさかこれほどとはねえ」なんて、照れて笑うのかな。
…ふふ、楽しみだなぁ。
次郎さんは私といると「飽きないねぇ」と言うが、それは私だって同じ。
次郎さんと一緒にいると、色んな世界が見える。
いつも通りの日常だって、キラキラした、大事なものになる。
伝えたいことはいっぱいあるけれど…
いつもありがとう、次郎さん。
これからもよろしくお願いしますね。
大好きです。
目が覚めたらまず、これを伝えよう。
私のアイドルで、サンタさんで、恋人の、次郎さんに。
Merry Christmas with 315Production!! 