中学1年から中学3年までの2年間、大野君と付き合っていた。
学校の帰り道に手をつないで帰ったことも
初めてのデートで、映画館で眠ってしまった失敗も
お祭りの花火を観ながらキスした思い出も
ささいな事でケンカしたことも
そして一緒過ごした学校生活も
毎日が楽しかった。
ただ一緒に居れるだけで充分だった。
でも別れは突然きた。
〜Endless Love〜
あれは中3の夏…
大野君がまた東京に引っ越す事になったのだ。
でも、どうする事もできない私達は、ただ別れの日まで一緒に過ごすだけで精一杯だった。
引っ越す予定の2日前
あれは夜中だった
コンコン
ん…窓の叩く音
カーテンを開けると
大野君がたっていた
窓をあけた
ヒソヒソ
「さくら…」
「えっ大野??どうしたの」
「しっ!親御さんたち起きちゃうだろ、今、ちょっと抜け出せるか?」
「うん、がんばれば、なんとか」
「お前に見せたい物があるんだ」
「何々??」
「いいから来いよ!」
夜中私は家から抜け出し
大野君の自転車で近くの高台まで走った
そこで私が見たものは…
「わぁー!!すごいキレイだぁ…」
「なぁキレイだろっ?ペルセウス座流星群だ、今夜がピークなんだ」
流星群だった。
たくさんの星が瞬き、空から流れている。
「ねえ?流れ星に何、お願する?あたしは…」
「「あたしたち(俺たち)がずっと一緒に居れますように!!」」
私達の声が揃った
「えっ!?」
「同じ…俺もさくらとずっと一緒に居たい」
ギュッと抱きしめられる
「離れたくねぇよ…」
彼の体が震えている
彼は初めて私の前で涙を流した
「あたしも離れたくないよ…」
「ずっと、ずっと好きだから」
「あたしも…」
私達は誓いのキスをする
その夜は、朝が明けるまで、よりそってずっと星を見ていた
そして、彼はいつも通り
「じゃあなっ!」
と言って別れたんだ
それが彼との最後の言葉だという事もも知らずに
私も
「明日ねっ!」
と返した
それが、彼と会った最後の記憶だ。
大野君は、私に伝えてた引っ越す日より、1日早く引っ越していた。
別れるのが本当に辛かったのかもしれない。
事情により、早まったかもしれない
私はちゃんと最後の日に見送れなかった
月日は流れ…
私は、高校2年になった。
あれからも、もちろん大野君とは会ってない
高校に入ってからも、友達に色んな人を紹介したりしてもらったけど、恋人までいくひとはいなかった。
もしかしたら、また突然の別れが来るんじゃないかって…恋に臆病になってたのかもしれない
それとも大野君が、ひょっこり現れるんじゃないか期待してたのかもしれない
自分でも未だにわからない
そして高2の夏。私は神奈川にいる育子おばさんと、あけみちゃん、ヒロ君(ひろあき)と東京へ連れてきてもらい、観光に来ていた。
あけみちゃんは、中学3年生ヒロ君は中学1年生だ。
二人ともすっかり立派になって、ヒロ君なんか私より、背が高い
私は早速お台場に来ていた。
「わーすごい!!今、あの丸い中にいるよっ!!すごーい。高ーい。レインボーブリッジ見える」
「ももこ姉ちゃんはしゃぎすぎ…」
「ああ、そうだな…」
私のテンションの高さに、あけみちゃんと、ヒロ君はあきれ気味だ。
「ももこー、アイス食べる?」
「うん食べる!」
「じゃー買ってくるから、あけみ、手伝って!」
「はーい」
おばさんと、あけみちゃんはアイスを買いにいって、ヒロ君と私は、話をしながら待っていた。
その時だった
遠くの方で一人の男の人と目が合った。
でもその人は、すぐフイッと避けるように行ってしまった
あの人…
「ちょっとヒロ君そこにいて!」
「ちょっもも姉??」
私はなにも考えず無我夢中に走っていた、いや体の細胞が勝手に反応したのかもしれない。
「まっ、待って…」
ポンっと肩を叩く
「ゼーゼー大野君??大野君でしょ?」
「さくら…」
やっぱり大野君だった。
少しあかぬけたけど、大野君だとすぐわかった。
変わらない彼だけど、久しぶりに会ったせいか、私は変に緊張をしていた。
「ひっ久しぶりだね、今目会ったと思ったけど、そらされたからさぁー視力悪くなった?」
緊張のあまり、どーでもいい事を口ばしってしまう。
「別に…変わんねえけど」
彼の表情はあまりすぐれない…。言い方も冷たい
「げ、元気にしてた?」
「ああ…」
話かけて迷惑だったかな。離れてからも、もう2年もたってるから?だからって…
そうか、大野君にとっては私はもう「過去」の人なんだ。
私は何を期待してたんだろう
「元気ならいいんだ…」
「もう話終わり?じゃー俺バイトあるから、じゃー元気でな」
大野君はサッサッと行ってしまう
しかし、あまりの、そっけなさに、私は苛立ちを感じてしまい、気づいた時には、靴を大野君に投げつけていた
バコンっ!
「痛ってぇ!なにすんだよ」
「ふんっ!!
大野君変わったよね!そんなに冷たい人じゃなかったじゃん。東京に来たらやっぱり変わるんだねー」
私は頭に血がのぼってしまっていた。
「はぁ?それだったら、さくらだって…」
「私は変わらないよ。何も。
大野君の事忘れようと思って誰かと付き合おうと思ったけどダメで…
やっぱりまだ大野君の事が気になるみたいで…」
ダメだ涙でてきた
「今日、まさか会うと思わなくて…嬉しかったのに…」
「何言ってんだよっ!だってーお前彼氏いるだろっ?」
「へっ?」
「俺だって、さくらの事一度も忘れた事なかった…。
今、バイトしてるのだってやっと色々落ち着いたから、お金貯めて静岡に行こうと思ってた。さくらに会いに…
けど、今日さくら見かけて、すげービックリして夢なんじゃないかって思ったけど。
彼氏といたみたいだったから。
ああ…2年たっても変わらない想いは俺だけだったんだなって」
「ちょっと待って!!彼氏って?あたしいないけど」
「はぁ?さっき、2人一緒にいただろう?」
「プッ、アハハハハ」
「何がおかしいんだよ?」
「一緒にいたのってヒロ君?だって、あれイトコのヒロ君だよ!おっきいけど、まだ中1だよ。今日は、イトコの家族で東京見物に来てたの…
もしかして、それで機嫌悪かったとか??」
「あ゛ーっんだよ…俺すげー勘違いしてたじゃん。かっこわりぃ」
とても恥ずかしそうに、彼は顔おさえる
あっやっぱりいつものの大野君だ
「ねえ?さっきの本当?」
「ん?」
「あたしの事忘れた事ないって、それって…」
「こういう事…」
ガバッと抱きしめられる
「やっぱり気持ち変わらなかった…いや変われなかったんだ。俺やっぱりさくらが好きだわ」
「あたしも、変われなかった。思い出はキレイなままに残しておきたいと思ったけど、
ダメだ。もっと大野君との思い出がほしいよ…欲張りかな?」
「ううん、俺も」
久々の彼の体温に包み込まれている。
それは温かくて、気持ちよくて、愛おしくて、ずっとこうしていたい。
「もう急にいなくなったりしないから…あの時は悪かった」
「うん………。
…ねえ?そういえばバイトいいの?」
「あっ、やべぇ!もう行かないと怒られる。ちょっ携帯貸して」
「うん?」
「はい、これ俺の番号アドレス、赤外線で登録したから……
後で必ず電話する!じゃーまたな」
大野君は名残惜しそうに急いで行ってしまった
「あーバイトかぁ、せっかくゆっくり話せると…まーいっか。」
私は余韻に浸っていた
抱き合った瞬間、あっ変わってないって思った
きっと想いも…。
「あっ…あたしも行かないと…アイス溶けちゃうヒロ君に食べられちゃう」
私達にこれから、何があるかわからないけど
またすれ違うかもしれない
色々とぶつかりあうかもしれない
でもそれも思い出にして行くんだ
この離れてた2年間も、今日の出来事も良い思い出に。
ゆっくりでいいから…
一つ一つの瞬間を時間を大事にしながら
寄り添って
支え合って
一歩一歩、歩いていきたいと思う。
この想いが消えない限り
〜END〜
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