〜プラマイゼロ〜


ゴーン…

チャリーン

ガランガラン

パンッ!パンッ!


…今年も大野君と一緒に居れますように…


新年を迎えると同時に、私は大野君と初詣に来ていた

「さくらは、何お願いしたんだよ?」


「へへー内緒」


「ちぇ、なんだよ」


「ねえねえ!大野君、おみくじひこうよ!」


「おみくじ?ああ、いいぜ」

早速おみくじを2人でひく

「おっ!ラッキー♪大吉だ。さくらは?」


「うーんとね、どれどれ…」

ガーン…
「凶だよ…」


「マジか!?さくらって、昔から運悪いよな」


「大野君が良すぎなんだよ!はぁー。今年一年心配だよう」


「そんな、おみくじくらいで世界が終わるみたいな顔すんなよな」


「あっ!」


「ん?どうした?」


「ない…財布がない」


「マジかよ!?とりあえず、落ち着いて、ポケットやカバン調べてみようぜ」


探しても財布はでてこない。


おみくじ売り場に行っても忘れ物は届いてないようだった。


そして、この人混み。
スリにあったか、落としたかにしても、財布を見つけるのは困難だ。


「通ったところを見たけどなかったな」


「この人混みだと、ちょっとむずかしよね、はぁー…お年玉もらったばかりなのに。あっ」


「どうした?」


「そういやーおみくじ、木に結ぶの忘れてた」


「ああ、俺も大吉だったから全然頭になかったな」

私は悲しくなってきて


グスン
「もう、このおみくじの通り今年は良い事なんて、ある気しないよう…。」


涙がでてきてしまった


「おい、泣くなよ…よしっ、ちょっとその、おみくじ貸せよ!」


ズズッ
「?うん…」


大野君に、おみくじを渡すと


「ちょっ!?大野君」


ビリビリッ

大野君は、おみくじをやぶいてしまった。


「こんなもんで、気にするんだったら、なくなった方がマシだ」


「だからってやぶいて、バチ当たるよ」


「こんな紙切れ一枚で、今年の運勢決まんねえよ!財布だって、ぜってー見つけるから待ってろ!ちなみに、バチが当たる時はさくらも一緒な」


「いいよ!」


「え?」


「まる子、大野君と一緒だったら、バチでもなんでも当たっていいよ」


「さくら…」


その時だった


「あーいたいた!あなたたちの事ずっと探してたのよ!もう、若いから歩く早さに着いていけなくて」


「?どうしたんですか」


「はいっ、これ。あんたがおみくじ見てる間に落としたんだよ、すぐ渡したかったんだけど、見失ってしまってねぇ、今度から気をつけるんだよ」


「財布…良かったあーありがとうございます!」


「良かったな!」


「うん!」


「じゃあたしゃ行かなきゃ。じゃあね」


「はいっ本当にありがとうございましたー!」


「でも、無事で良かったよな」


「うん!だって大野君が一緒にいたからだよ」


「俺?」


「うん、だって大野君、大吉だったから、きっと運良く見つかったんだよ」


「じゃあ、今年は、ずっと俺から離れんなよ」


少し恥ずかしそうに大野君は言った


「うん!」


人混みから、迷子にならないように、離れないように手をつないで帰る。


今年、始まったばかりなのに。


おみくじだって凶だったのに。


こんなにも幸せ。


あなたと居るだけで毎日が

HAPPY☆DAYS


END





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