〜Mind Was Wavering〜
今日は、遠足の日。
お姉ちゃんは、海だからはりきって行ってしまったけど、まる子は山…。はぁー山を登るなんて憂鬱だなあ。
まる子「いってきまーす!」
重い足を一歩一歩集合場所へ
まる子「たまちゃんおはよー!」
たまえ「おはよう!まるちゃん」
まる子「はぁー憂鬱だね…」
たまえ「そうだよねー山だもんね」
まる子「お弁当だって、サンドイッチが良かったのにおにぎりだしさ…トホホ、たまちゃん山見て、この山を登るかと思うと、さらに気が重くなるね…」
たまえ「そうだね…」
大野「おいっおまえら何情けない事言ってんだよ」
まる子「大野君、杉山君」
杉山「山なんて、登っちまえば気持ちいいもんだぜ!」
まる子「そりゃ、あんたたちは、富士山だって登ったんだから、あっという間に着くだろうけどさ」
たまえ「へぇー大野君と杉山君、富士山登った事あるんだーすごいねー」
杉山「あんなの大したことねえよ!な?大野」
大野「おう!おまえらも、チンタラ歩いてねえで、昼飯の時間まで来れるようにしろよ!」
杉山「よしっ!大野、頂上まで競争しようぜ!」
大野「負けねーぞ!」
そういって二人は去っていった
まる子「競争だって…」
たまえ「私達には到底無理だね…」
そう、文句をいいながらも、少しずつ山を登っていく。
まる子「はぁ、はぁ、まだかな?」
たまえ「ようやく、半分過ぎたみたいだよ」
まる子「えーまだ半分!?あぁん、もうっ!早く着かないかな?あれっ?あれは…永沢、一人なのかな?」
たまえ「めずらしいね」
まる子「永沢!」
永沢「なんだ、さくらか」
まる子「あんた、一人でいるなんて、めずらしいね」藤木は?」
永沢「なんで、藤木君の事を僕に聞くんだよ!まるでいつも、藤木君と僕が一緒にいるみたいじゃないか」
まる子「一緒にいるじゃん」
永沢「…勘違いしないでくれ、好きでいつも、一緒いるわけじゃないんだ。藤木君なら、今日は休みだよ。朝、お腹が痛いから休むって電話があったんだ」
まる子「やっぱり仲良いんじゃん!」
永沢「うるさいなぁ」
たまえ「藤木大丈夫かな?」
永沢「藤木君なら大丈夫さ…昨日まで元気だったんだからな。もうっ、いいだろ?僕の事はほっといてくれよ!」
永沢は行ってしまった。
まる子「そういえば、山根と小杉も、永沢と一緒じゃなかったね」
たまえ「山根は、スタート地点で、胃腸がいたくなってリタイアしたみたい…小杉は、早くごはん食べたいらしくて、ものすごいスピードで、山登って行ったよ」
まる子「どっちも、しょうもないねえ…あっ、頂上の旗が見えてきたよ!」
たまえ「ほんとだー!やっとだね」
まる子「あと少しだ!がんばろう」
たまえ「うんっ!」
そして、やっと頂上に着いた私達は、ようやくお昼ごはんの時間になった。
まる子「空気が気持ちいいから、ごはんがさらにおいしく感じるね!」
たまえ「そうだねー!」
まる子「あっ、お弁当のおかずとりかえっこしよう!」
たまえ「しよう!しよう!」
ゆっくり昼ごはんを食べた後、お花を摘んだりして、遊んでいると
山田「リスだじょー!」
まる子「えっ?どこどこ?」
山田「アハハいなくなっちゃった」
たまえ「えー?山田見たの?いいなあ」
山田「探せば、まだたくさんいるじょー」
まる子「たまちゃん、探してみようよ!」
たまえ「うんっ!」
探しても中々みつからない
まる子「なかなかいないねぇー」
たまえ「そうだねー」
すると…
山田「あっ!いたじょー!リスさん待ってくれよー」
山田は、どんどん原っぱの方へ進んでいった
まる子「あっ!こらっ!山田、あんまり遠くに行ったらダメだよ」
まる子は、山田を追いかけていった
たまえ「まるちゃーん!?」
たまえは、待っても、待っても、山田とまる子が帰ってくる気配はない。
たまえ「どうしよう!?先生に言わないと…」
大野「おいっ、穂波、青い顔してどうしたんだ?」
杉山「なんかあったのか?」
たまえ「リスを追いかけていった山田が、原っぱの奥に行って、まるちゃん、山田を止めようとして、追いかけていったんだけど、帰ってこなくて…」
大野「えっなんだって!?」
丸尾「なんですと〜!?」
ビクッ
杉山「丸尾、いきなりでてくんなよ」
大野「穂波、さくらたちどっちに行ったかわかるか?」
たまえ「あっちの方だよ」
大野「俺ちょっと見てくる」
杉山「よしっ、俺も…行…」
ズイッ
丸尾「ズバリ!わたくしも、一緒に行きましょう!学級委員としてクラスメイトをほっとくわけには、いかないでしょう!」
大野「行くんなら、つべこべ言ってないで行くぞ!丸尾、足ひっぱんなよ!」
丸尾「はいっ行きましょう」
杉山「じゃ、俺は先生に言ってくる」
たまえ「私も!」
一方、まる子と山田は…
まる子「ここどこなんだろう〜そんなに遠くまで来てないはずなのに…」
山田「ごめんよー!オイラが…オイラが…リスに夢中なったばかりに…わぁーん。ごめんよーごめんよー」
まる子「山田、ほら、いいから、泣くんじゃないよ」
泣きたいのは、こっちの方だよ…トホホ
山田は泣いてるし、まる子がしっかりしないとっ。
とりあえず、下手に動かない方がいいよね。助けを待とう。声を出したら、誰か気づいてくれるかな?
まる子「おーい!…ほらっ、山田、泣いてないで、あんたも声だしな」
ヒック
山田「おーい!オイラはここだじょー!」
反応はない…
それでも、まる子たちは、叫び続けた
そんな中、大野と丸尾は、まる子たちを探していた。
丸尾「大野君さっきから、お菓子を落としいるようですが…」
大野「探しに来た俺たちが迷ったら意味ねえから、迷わないように、印になるように、わざと落としてんだよ」
丸尾「なるほど、わたくし、そこまで頭が回らなかったでしょう!そんなところまで、頭が回るとは、大野君ズバリ、次回の学級委員の座を狙ってますね?…あっ、もうあんな遠くに待ってください!」
大野「さくらー?山田ー?」
丸尾「さくらさん?山田くん?」
大野「反応がねえな…もっと遠くに行っちまったのか?」
丸尾「これ以上奥に行くと危険ではありませんか?」
大野「ん?ちょっと待て、声が…」
「…ーい!…だじょー!」
大野「こっちだ!」
タッタッタッ
丸尾「ああー待ってください〜」
まる子「おーい!はぁー疲れてきた…」
どうしよう…このままだったら。
「…くらー!やま…」
まる子「ん?声がする、おーい!」
山田「誰かいるのかーい?」
大野「はあ、はあ、いたっ!」
まる子「大野君っ!助けに来てくれたんだね!はぁー良かったよ」
大野「はぁーったく心配かけんじゃねえよ…」
山田「わぁーん!ごめんよーごめんよー、オイラのせいなんだよ!さくらは、悪くないんだじょ」
大野「もう、わかったから泣くなよ。あれ?丸尾も一緒にいたけど?来ねえな」
まる子「丸尾君も探しててくれたんだ。」
丸尾「はあ、はあ、ズバリ、わたくしならここにいるでしょう」
大野「どうした?丸尾?木の枝なんて持って?」
丸尾「大野君を追いかける途中で足をひねってしまいました…ズバリ、木の枝は杖替わりでしょう」
まる子「えぇー!?大丈夫?」
大野「しょうがねえな…だいぶ時間がたって、みんな心配してるしな…俺が丸尾おぶっていった方が早そうだし、さっさっと行くぞ!」
丸尾「ズバリわたくし役たたずでしょう」
まる子「ほら、山田、いつまでも泣いてないで行くよ!」
大野君は、丸尾君をおぶって、私は、山田をひっぱって、大野君が残してた、お菓子の道標をたどって、ようやく…
たまえ「まるちゃん!山田!無事だったんだね良かった」
杉山「でも、なんで丸尾がオンブされてんだよ」
そして、すぐに先生の方へ
ホッ
先生「みなさん、無事で良かったです。大野君、丸尾君よくやりましたね!でも、危ないので今度から、行動とるときは、すぐ先生に言ってくださいね」
大野「はいっ!」
丸尾「先生、申し訳ありません。ご心配をおかけいたしました」
先生「さくらさん、山田君、今度からは、あまり遠くに行ってはダメですよ」
まる子「はいっ先生ごめんなさい」
山田「先生!さくらは悪くないんです。オイラが、オイラが…わぁーん。わぁーん。」
さくら「山田だから、もういいってば」
はぁー疲れたー。
迷った時はどうなるかと思った。怖かった…。
大野「さくら、おまえも大変だったな」
まる子「あっ大野君…。あんたがいなきゃ、まる子と山田どうなってたか…」
すると、大野君が私の頭を撫でるように、軽くたたいてこう言った
ポンッポンッ
大野「さくら、女なのに、今日は泣かないでよくがんばったな!見直したぜ!」
まる子「えっ!?」
大野君が優しい言葉をかけてくれたせいか
気を張っていたものが崩れて、涙がでてきた。
まる子「グスッ…本当は、怖かったんだよ…うっ、うっ、ひっく…」
大野「おいっ、せっかくほめてやったのに泣くなよ…」
まる子「えーん…」
大野「泣くなってば!」
大野君の強い口調とは、裏腹に私を撫でる手のひらは、とても優しく、つい気がゆるんでしまう。
城ヶ崎「あー大野!何、さくらさん泣かせてんのよ!迷惑かけたからって、責めたんでしょ?」
大野「ちげーよ!俺はただ…」
城ヶ崎「ただ、なによ?言ってみなさいよ!」
大野「…」
(もう一回なんて言えるかよ)
まる子「ひっく…城ヶ崎さん、違うんだよ、大野君はさーまる子に」
大野「あーもういいって、集合するみたいだから、俺はもう行くぜ」
あっ、もしかして大野君、照れてるのかな?
まる子「大野君、ありがとう」
城ヶ崎「話がよくみえないんだけど?」
まる子「泣いてたのは大野君のせいじゃないんだ」
城ヶ崎「あら、そうだったの。大野も逃げないではっきり言えばいいのに。あっ私達も、そろそろ行きましょ?」
まる子「うん」
集合場所へと向かった
たまえ「まるちゃーん!大丈夫だった?」
まる子「うん、ちょっと疲れたけどね。心配かけてごめんね」
冬田「さくらさんっ!大野君がたすけに来てくれたんだってね?うらやましいわぁー」
まる子「あんた、そんな、のんきな事言われても…こっちは大変だったんだからー」
冬田「だって、ピンチの時に助けにくるなんて、王子様みたい!キャー!」
まる子「…たまちゃん行こう…」
たまえ「…うん」
たまえ「でも、大野君助けに来てくれて本当、良かったね!」
まる子「うん!山田は泣いてるし、丸尾君は、足ひねっちゃうし、ほんと頼れるのは大野君だけだったよ。」
それを、遠くから聞いてる、大野と杉山。
杉山「頼れるのは大野君だけだってよ、へへっ」
大野「うるせーからかうな!」
まる子「大野君って王子様っていうより、正義のヒーローみたいで…かっこよかったよ!」
杉山「…だってよ!」
大野「……ほらっ、帰りも競争だ!モタモタしてっと置いてくぞ」
杉山「あっ、待てよっ!ぷっ…大野の奴照れやがって」
たまえ「あっ、大野君と杉山君、帰りもまた競争してるみたい」
まる子「元気だねぇ」
そして、私は大野君の背中を見つめながら、見えなくなるまで心の中で何度もありがとうを言ったんだ。
まる子「ありがとう…」
END
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