「まわりみち」


それは、口から零れた嘘から始まった


「関口、さくらの事ばかり構って、さくらの事好きなんだろ〜?」


「俺は…」


俺はさくらの事が好きだ!


「はまじ、見ろ!関口の奴、顔真っ赤だブー」


でも、こいつらが、あまりに、からかうから


「俺は、さくらなんて好きじゃねーぞ!」


と言ってしまった


チラリ
「やべ!ブー太郎…行こうぜ!」


「ブー」


しかも、それを…


ガラッ

「関口、まる子にいつも意地悪すると思ったら、そんなにまる子の事嫌いだったんだね…わかったよ…もう話しかけないから」


バタン!


さくら本人が聞いてたなんて…


ガラッ
「ちがっ…おいっさくら!待てよ!」


さくらは走っていってしまった


本当は、こんな事言うつもりはこれっぽちもなかったんだ。

そして、次の日もまた次の日も


さくらとは、目する合わない日が続いた


「はぁー」


休み時間ため息をついてると


はまじが話しかけてきた
「この前は悪かったな」

「あ?」


「本当はお前さくらの事好きなんだろ?」


「………おう…」


「まさか、さくら居るとは思わなかったからなーごめんな!」


「別にっ、告白なんてするつもりねえしな」


はまじが真剣なのに、俺はまた強がってしまった

時々そんな自分が嫌になる


「そういえば、お前片付けしてたから、知らないかもしんねえけどよーさくら、体育の時間途中で保健室に行ったみたいだぞ!」


「お前、なんでそういう事早く言わねんだよ!」

俺は急いで保健室へと向かった


そしてはまじ…


「まあ、ケガした奴の付き添いで行ったんだけどな。さくら。
関口の奴おおげさに言わねえと動かなそうだったから、いいか」

ガラッ!


保健室のドアを開けると

「あっ!」

とさくらは言ったがプイっと、違う方向を向いてしまったが


俺は心配で


「さくら!大丈夫なのか?どこケガしたんだよ!」


「へっ?別にまる子は…ケガなんて…
その前に、なんで、まる子の心配なんてすんのさっ!嫌いなんでしょ!」

逃げない!俺は次は逃げない…


「違う!俺は、さくらが好きだ!好きなんだよっ!」


すると、寝てた人が飛び起きたり


保健室のいる人たちの視線はこっちに集中していた


すると、保健室の先生が
「コホンっ、あ、あんたたちここ、どこだと思ってるの!
話するなら、向こうでしなさい!さくらさんも、もう付き添いしなくても大丈夫だから」


と追い出されてしまった。


そして、保健室の先生の会話を聞いて
さくらは、どこもケガしてない事を知った


はまじの奴〜あの野郎覚えてろよ!


「………」


「………」


「ねえ?本当?まる子の好きだって…」


「ああ…今度は嘘じゃねえよ。この前は色々あったから悪かったな。あんな事言って」


「本気で関口に嫌われて思ってたから…良かった」

「良かったって…」

どういう意味だ?


するとさくらから笑みがこぼれる

「へへっ〜さっきの関口の真剣な顔…」


「ふんっどーせ勘違いして変な顔してたでも言うんだろ?」


「ううん、かっこよかったよ!」


「やっぱりな…って、えっ?」


「かっこよかった。いつもの関口と違って」


「そ、そうか?」


キーンコーンカーンコーン


「あっ、もう授業始まっちゃうよ〜」


結局、俺の告白はどうなったんだろう


すると


「関口行かないと、遅れるよぉー」


さくらは、僕の手を繋いで引っ張る


いきなり手を繋がれ、びっくりして

俺はぼーぜんとしてると

「ほら、早くー!!」


「だって、お前、手…」

「だって、まる子の事好きなんでしょ?」


「ああ…」


「じゃーいーじゃん」


そのまま手を繋いだまま俺達は教室に向かっていったのであった


でも、教室に入って、からかわれようが、

ひやかされようが、何を言われようが

今度は、俺はきっと胸をはってはっきり言えるさ

「さくらの事が好き」だって


〜END〜





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