『フェイクファー』


「髪ふわふわ〜!まつ毛長いし〜色素うすいし〜一度でいいから城ヶ崎さんみたくなりたいよー!なんでも、できそうな気がするよ!」

と彼女は言うけど


「いくらキレイでも、本当に欲しいものが手に入らないと意味がないのよ」


いくらがんばっても、さくらさんには適わない


「えっ〜?でも美人は得だよう」


だって、美人でも好きな人が振り向いてくれなきゃ意味がないもの


「私はさくらさんになりたい」


だって、さくらさんは…


「またまたー気使わなくてもいいよー」


私の好きな人に愛されているから


「ううん、なりたいの」


「えーそんなに、まる子いいところあるかな?えへへ」


でも、それだけじゃないの。こんなに、素直で純粋で心温かい子


私もこんな風になりたかった。


「おーい、さくら帰るぞ!」


あっ大野君!じゃー城ヶ崎さん、明日ね!バイバイ!」


でも、なぜだろう…あの2人を見ていてもせつなくない。


とても温かい気持ちになるのはなぜだろう…?


「バイバイ…」


そっか、2人があんなに幸せそうに笑っているから私も嬉しいんだ。


あっ私も、人を幸せを嬉しく思えるなんて


まだまだ心は、冷えてないみたい。


「はぁー今日も寒いわ」


私もいつかは見つけたい


「さあ、早く帰ろう」


温もりのある生活へ


END

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