早速です




登庁したら公安部のみんなが私のところに寄ってきた。うにゃ、私モテキ?

「みんな今日はわたしの誕生日じゃないぞ?」
「名字さん異動って本当ですか{emj_ip_0793}」

管理官、急いで手続きするとは言ってたけど、次の日は早すぎるでしょ。

「うん。零くんのとこに行くんだよ。」
「名字さんが居なくなったら俺たちどうすればいいんですか!」
「そうですよ!実質名字さんのおかげで仕事がまわってるっていうのに!」
「わぁおうれしいね〜!でも私なんかいなくても課長がいるでしょ?大丈夫だよ。」
「課長なんてただハンコ押すだけです!何の役にも立ちません!」
「もうそんなこと言うから課長のお毛毛が少なくなっちゃうんだよ!」
(…それが1番の原因だと思うけど)

「そんなこと言ってる暇があるなら自分の腕を磨け。」
「零くん!」「降谷さん!」

「どうしたの?今日なんかあったっけ?」
「名前、今日から早速移るぞ。」
「え?もう?全然片付けてないよ!ちょっと時間ちょうだい!」

異動もだけど、机の移動も今日なのか!あれ?今私うまいこと言った気がする。そう思わない??




















部下たちは思った。聞くなら今しかないと。

「すみません降谷さん…」
「何だ。」

勇者ひとりが名前が急いで整理しているのを椅子に座って待っている降谷におそるおそる話しかけた。その降谷は全員と言っていいほどの公安部員に囲まれて怪訝な顔をしている。

「あの告白は名字さんからですか?」
「は?」
「いやその〜馴れ初めを聞きたいって言うか…」
「なぜそんな話をお前たちにしないといけない。」

不機嫌になった降谷に一同怯む。しかし別の勇者はひとり立ち向かっていった。

「いいじゃないですか!僕たちのオアシス名字さんを奪った罰です!それくらい教えてください!」
「「「そうだ!そうだ!」」」

赤信号みんなで渡れば怖くない。とはこのことを言ったものだ。

「ふざけるな。何がオアシスだ。」
「なになに?何のお話〜?」

名前が後ろから降谷の頭に顎を置いて肩に手を置く。抱き着くのはみんながいるから躊躇した結果がこれだ。

「降谷さんと名字さんどっちが告白して付き合ったか聞いたんですが、降谷さん全然答えてくれないんですよ!」
「え?それはね、零く、あだっ!!」

降谷が勢いよく立ち上がったので頭が希美の顎にクリーンヒットする。

「言ったら分かってるな、名前。」
「ひゃ、ひゃい…」

というか痛さでしゃべるどころじゃない。

「行くぞ。」
「あ、う、みんなまたね。」

名前は顎をおさえながら、さりげなく荷物を全て持った彼の後を追っていった。




(((へ〜降谷さんからなのか)))













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