仗助/
朝一緒に登校する時とか、授業中ふと目が合った時とか、大きな手で頭を撫でられた時とか、何気ない日常の一つ一つが私の鼓動を早ませる。いつか心臓が破裂してしまうんじゃあないだろうか。恋する女の子はいつだって命懸けだ。


ジョルノ/
「好き、嫌い、好き、嫌い…」ギャングの癖に花占いに頼るなんて馬鹿げてる。いつも一般人相手に叶わない恋をして僕の所へ泣きつく貴女が僕は好きだ。貴女が僕以外の名前で花占いをする時は、わざと花弁が偶数の花を渡しているという事を貴女は知らないでしょう。だから早く、僕の名前を占ってくれ。


ジョニィ/
キラキラと眩しい笑顔が素敵な彼女が実は周りの人間なんて家畜以下の生き物にしか見えてないなんて事を知っているのは僕だけだ。「愛想振り撒くのって疲れない?」「だって私はアイドルだもの」家畜に夢を与えるなんてとんだビッチが居たもんだ。そんな酷い女に引っかかったマヌケは僕なんだけどさ。


シーザー/
『拝啓 向日葵の似合う貴方へ』
そんな言葉から始まる手紙の続きを未だ書けないでいる。渡す相手がいない手紙など書く事に意味はあるのだろうか。今夜もまたペンを握ってはうんうん唸るだけで終わるのだ。なんて不毛な毎日。


プロシュート/
貴方にとっては野良犬を拾ったら懐かれた程度の認識なのかもしれない。でもね、私が一生懸命貴方の背中を追いかけるのは早く貴方の隣に立って同じ景色を見たいからなの。何も出来ないママっ子じゃあ無いって事、見せてやるんだから。そう思いながら今日も貴方の後ろ姿を追いかける。


ジョルノ/
「ナマエ、暇です」「私は忙しい」「暇です」「忙しい」「兎は寂しいと死んじゃうんですよ?」「…はぁぁ?あんた自分が兎だと思ってんの?毒蛇よ毒蛇!それも希少種の。綺麗〜珍しい〜って手伸ばした瞬間噛み付くタイプのね!」「貴方僕の事そんな風に思ってたんですか…」


2018.09.28〜2018.10.04
SSS No.5

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